WiMAXの5G対応プランを申し込み、いざ使ってみたら「なかなか5GやWiFiが繋がらない!」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実際SNSなどでもそういった声を見かけますが、繋がらない場合、いくつかの原因が挙げられます。本記事では、WiMAXで5G回線が繋がらない原因と解決方法について、ひとつずつ解説をしていきます。
WiMAXを申し込み、5G回線が繋がらない・繋がりにくさを感じている方へトラブル解消の参考にしていただければ幸いです。
5G対応WiMAXが繋がらない原因と解決方法
5G対応WiMAXが繋がらない原因として考えられるのは、以下の8点です。
▼WiMAXで5G回線が繋がらない原因
- 2.4GHzモードのままになっている
- DFSサーチ中の可能性
- 手持ちの機器が5Gに対応していない
- 5Gエリア外で利用している
- SSIDやパスワードを間違えている
- ルーターやデバイスに不具合が生じている
- 速度制限がかかっている
- 通信障害が発生している
それぞれの項目を順番に解説するので、ひとつずつチェックして原因を解明しましょう。
2.4GHzモードのままになっている
WiMAXを5Gで接続するためには、2.4GHzモードから5GHzモードに変更する必要があります。契約直後などは2.4GHzモードに設定されている場合が多いので、注意しましょう。
変更方法はタッチメニューの「設定」から「通信設定」をタップし「Wi-Fi設定」より行うことができます。
DFSサーチ中の可能性
DFSサーチ中の場合だと、インターネットに繋ぐことができません。
DFSとは、干渉から保護する必要があるレーダー信号を検出し、干渉しない周波数に切り替えるプロセスのことです。無線LANで利用する回線は気象レーダーなども併用しているため、干渉する電波を検知した場合は異なる回線へ移行する必要があります。この際に行う動作がDFSサーチです。
ディスプレイにDFSピクトが点滅表示されている場合、DFSサーチ中です。点滅が収まるまでしばらく待ってから接続しなおしましょう。
DFSサーチは最低1分間なので、DFSピクトの点滅表示が長時間続いてしまう場合は端末トラブルの可能性があります。その場合はカスタマーサポートへ相談してみましょう。
手持ちの機器が5Gに対応していない
WiMAX側が5Gの電波を発信していても、手持ちの機器が5Gに未対応の場合は接続することができません。
例えばWiMAXを経由してスマホを利用したい場合、スマホの端末スペックを確認してみましょう。端末スペックに「5G対応」といった記載がなければ、接続することができません。
さらにWiMAXの端末で5G回線が繋がらない場合は、そのWiMAX端末が5G回線に対応していない可能性があります。
例えば各プロパイダから発表されているWiMAX対応機種「W05・W06」端末のスペックを確認してみると対応ネットワークは「WiMAX 2+ / au 4G LTE」と記載されています。5G回線を意味する「WiMAX 5+」の表記が無いため、別途で対応端末を用意する必要があります。
後者の場合はWiMAXをSIMのみ契約で行い、端末を自分で用意した場合に起こりやすいトラブルです。端末をプロパイダ経由以外で入手した・中古端末を利用する場合は特に注意しましょう。
5Gエリア外で利用している
現在5G回線の提供エリアは「順次拡大中」とされているため、使用できる範囲はまだ限られたものになっています。WiMAXの設定に問題がなく、手持ちの機器が5Gに対応していても、5Gエリア外では利用できないことを認識しておきましょう。
また、エリア内になっていても繋がらない・途切れてしまうといった事象が起きた場合は電波の混雑状況・周りの建物や交通量といった通信環境により接続しにくいことが考えられます。
その場合は無理に5G回線を利用せず、4G回線に切り替えることをおすすめします。4G回線であればWiFiの利用ができることもあるため、どうしてもインターネットが利用できないと困る!といった場合は使い分けると良いでしょう。
SSIDやパスワードを間違えている
SSID・パスワードが間違っていないかチェックしましょう。これらが間違っていると、インターネットそのものへの接続ができません。
SSID | 無線の機器が発信する電波のID |
---|---|
パスワード | 電波に接続するためのパスワード |
SSIDとパスワードは、ホーム画面の「三」から「Wi-Fi情報」で確認しましょう。パスワードは大文字・小文字も区別されます。
パスワードは自分の好きなものに変更可能なので、自分の覚えやすいものに設定しておくと良いでしょう。
ルーターやデバイスに不具合が生じている
ルーターやデバイスの不具合が原因で、5Gに接続できていない可能性があります。以下の方法で不具合を解消しましょう。
▼不具合の解消方法
- 一度インターネットへの接続を解除する
- 機器を再起動する
- セキュリティソフトをオフにする
普段は問題なく5Gに接続できているのに、突然繋がらなくなってしまったという場合は、上記の方法を試してみましょう。もとどおりに接続できるかもしれません。
速度制限がかかっている
WiMAXは無制限で使用できますが、一定期間内に大容量通信をした場合に速度制限がかかります。
利用データ量 上限 | 無制限 ※WiMAX2+とau 4G LTEとau 5Gの合計 |
---|---|
制限時間 | 一定期間内に大容量通信をした場合、混雑する時間帯に速度制限の可能性あり |
以前までは、3日間で15GB以上(5G回線)のデータ通信をおこなうと、翌日から夜間のみ軽い速度制限がかかりました。2022年2月からは、「ギガ放題プラス」の通信制限の条件が緩和され、通信速度を一律に制限されていた条件がなくなりました。
大容量通信がどれくらいなのかは明記されていませんが、1日動画視聴をしていたり、SNSなどのインターネット通信を楽しむといった程度の通電であれば問題ありません。
通信障害が発生している
通信障害が発生している場合、解消するまでインターネットへの接続ができません。以下の方法で通信障害の有無を確認してみましょう。
▼通信障害の有無を確認する方法
- UQ WiMAXのホームページからお知らせを確認する
- SNSなどで「WiMAX」と検索して、不調を訴えるユーザーがいないか確認する
通信障害が起きている可能性が高い場合、そのまましばらく待ちましょう。反対に通信障害の報告が見当たらなければ、そのほかに接続不良の原因があると考えなければなりません。
まとめ
5G対応WiMAXが繋がらない場合、その原因は以下のいずれかと考えられます。
▼5G対応WiMAXが繋がらない原因
- 2.4GHzモードのままになっている
- DFSサーチ中の可能性
- 手持ちの機器が5Gに対応していない
- 5Gエリア外で利用している
- SSIDやパスワードを間違えている
- ルーターやデバイスに不具合が生じている
- 速度制限がかかっている
- 通信障害が発生している
ひとつずつ確認して、トラブルの原因が隠れていないかチェックしましょう。それでも改善できない場合や、一度改善しても問題を繰り返す場合は、以下の回線への乗り換えがおすすめです。
- 外出先でも利用をしたいなら「ポケット型WiFi」がおすすめ
- 繋がりやすさ・速度重視なら「光回線」がおすすめ
- 工事不要&速度を求めるなら「ホームルーター」がおすすめ