引っ越し後もインターネットを使うには、現在の事業者との契約を継続するか、新しく契約し直すかの2つの選択肢があります。
実際に手続きを始める前に、既存の契約内容をしっかり確認しておくのがいいよ!

引っ越し時にはインターネットの手続き以外にもやることが多々あるため、少しでも手続きを絞りたいという場合は、現在の契約を引っ越し後もそのまま継続することがおすすめです。
一方で、インターネットやプロバイダにかかる費用をなるべく抑えたい方にとっては、引っ越しは契約を見直すよい機会になります。
今回は、引っ越し時のインターネットに関する具体的な手続きや注意点などを解説します。
現在のインターネットやプロバイダ契約の確認方法や、引っ越し先でインターネットに繋がらない時の対処法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
インターネットの新規契約におすすめな回線
▼インターネットの新規契約におすすめな回線
※横にスクロールできます。
1シンプルWiFi |
2auひかり |
3ドコモ光 |
4NURO光 |
5ビッグローブ光 |
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ロゴ | ![]() |
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回線速度 |
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データ容量 | 原則無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
開通工事費 | – 端末無料レンタル |
実質無料 | 実質無料 | 実質無料 | 実質無料 |
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おすすめ ポイント |
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詳細リンク | 詳細へ | 詳細へ | 詳細へ | 詳細へ | 詳細へ |

この記事では
・インターネット回線とプロバイダの概要
・現在のインターネット契約、プロバイダ契約の確認方法
・引っ越し先で継続契約するメリットとデメリット
・引っ越し先で継続契約するための手続き
・新たに契約し直すメリットとデメリット
・新たに契約し直すための手続き
・引っ越し時のインターネット手続きに関する注意点
を解説していくよ!
引っ越し先でインターネットを使う方法2つ

引っ越し先でインターネットを使う方法として挙げられるのは、以下の2つです。
引っ越し先でインターネットを使う方法
既存の契約を残して引っ越しをするか、一度解約して別の事業者と新たに契約を結ぶかを選ぶことになります。
それぞれの内容をご説明します。
1.加入中のインターネット回線を継続利用(移転)する
引っ越し先でインターネットを使う方法のひとつが、加入中のインターネット回線を継続利用(移転)する方法です。
この方法の場合は、使う場所を変更する手続きのみを行う必要があります。

解約したり新規契約を行う手間はいらないよ。
ただし新居が集合住宅である場合、すでに契約している回線と異なる回線が引かれている場合があり、希望の固定回線を使うとなると、管理会社やオーナーの許可を得る必要があります。
なお、ホームルーターやモバイル回線を利用している場合は、複雑な手続きをせずに、引っ越し先でもそのまま利用することが可能です。
2.新たにインターネットを新規加入して乗り換える
引っ越しを機に既存のインターネット回線やプロバイダの契約を解約し、新たに契約を結ぶ方法もあります。
このケースでも、マンションやアパートに共通して引かれている回線以外は、通常、管理会社やオーナーの許可を得る必要があることに注意しましょう。
使いたい回線が利用できないといった事態を避けるため、工事の許可や回線のエリアを事前に確認しておきましょう。
加入中のインターネットを継続利用するメリット2つ

現在使っているインターネット回線の通信速度や料金、サポート体制などにこれといった不満がない場合は、引っ越した先でもそのまま継続利用するという選択肢があります。
引っ越し先でも既存のインターネットをそのまま継続して利用するメリットは、以下の2点です。
インターネットを継続利用するメリット
継続利用の場合、解約の手間や解約金がかからないことが大きなメリットです。それぞれの内容を解説します。
1.手続きが比較的少ない
手続きが比較的少なくすむのが、既存のインターネットやプロバイダ契約をそのまま継続するメリットです。
忙しい引越しの時期に、インターネットの解約や新規申し込み、工事の立ち会いなどをしなくてはならないのは負担になります。
また、インターネット事業者各社の契約内容を比較するのも、ある程度時間がかかるうえ、回線業社についての知識も必要です。
その点、継続して利用する場合は、契約中の回線事業者に引っ越しをする旨の連絡や、工事の立ち会いをすれば完了するため、手続きを少なくしたい場合は継続利用がおすすめになります。
2.解約金がかからない
一度回線を解約して、新しいインターネット回線への乗り換えをする場合、解約のタイミングによっては解約金が必要になる可能性があります。
一方で現在のインターネットやプロバイダ契約をそのまま引っ越し先でも利用する場合は、通常、解約金は発生しません。
そのため解約金の発生を避けたい場合は、既存の契約を継続させたほうがよいでしょう。
加入中のインターネットを継続利用するデメリット1つ

インターネットを継続利用する場合のデメリットは、次の2点です。
インターネットを継続利用するデメリット
移転手続き手数料や開通工事費がかかる
インターネットを継続利用するデメリットとして、継続利用とはいえ移転手数料や開通工事費がかかることが挙げられます。
具体的には、光回線を利用していてNTT東日本とNTT西日本のエリアをまたぐ引っ越しをした場合、移転元で契約解除をするのに手数料がかかることがあります。

それに、引っ越し先で開通工事費がかかる場合もあるよ。
ただし、これらの費用がかかったとしても、インターネット事業者によってそれぞれの金額は異なります。
事業者によっては移転工事費が安くなるキャンペーンを実施していることもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
インターネットを新規契約するメリット2つ

引っ越しにあたって既存のインターネットを解約し、新たに別の事業者と契約し直すメリットは主に次の2点です。
インターネットを新規契約するメリット
コスト面で考えると、継続して利用するよりも新規で契約を結び直したほうがお得といえるでしょう。
それぞれの内容を解説します。
1.新規キャンペーンが適用されることがある
インターネット回線を新規で解約すると、キャッシュバックなどの新規契約キャンペーンが適用されることが多い点がメリットのひとつです。
キャンペーンの具体的な内容は事業者によって異なるものの、キャッシュバックを受けられたり、月額料金が割引、各種オプションサービスが無料になったりします。
これまでよりもお得になるの?


解約するタイミングによっては解約違約金が発生する場合もあるけど、新規契約キャンペーンで解約違約金分を相殺し、さらにキャッシュバックでお得になるケースもあるよ。
インターネット事業者によっては新規契約の方を対象に、開通工事が無料になるキャンペーンを実施していることもあるため、これらを利用することで費用を抑えることが可能です。
2.安い回線を選べる
引っ越しのタイミングで、インターネット回線を乗り換えることで、月額料金が安い回線を選び直せる点も、大きなメリットといえるでしょう。
たとえば引っ越しを機に、使っているスマートフォンとセット割引が適用される回線の契約をするのもおすすめです。

毎月のインターネットの利用料金を抑えるためにも、引っ越しの機会にインターネット回線を見直すことが重要だよ。
インターネットを新規契約するデメリット2つ

引っ越し時に従来のインターネット契約を解約し、新規契約をするデメリットとして挙げられるのは、以下の2点です。
インターネットを新規契約するデメリット
1つずつ、内容を確認していきましょう。
1.解約違約金や開通工事費がかかる
それまで使っていたインターネット回線を解約する際は、契約内容や解約のタイミングによっては、解約違約金がかかることがあります。
また既存の回線を使い始める際に行った工事の費用を分割で支払っていた場合は、残債費用が違約金に上乗せされることが一般的です。
引っ越しに際して回線の乗り換えを検討する場合は、解約で発生する金額を考慮しておくとよいでしょう。
2.手続きが増える
インターネット回線を継続して利用するよりも、手続きの手間が増えることもデメリットの一つです。
引っ越し先でも既存の契約を継続する場合は、事業者への引っ越しの連絡と、新しい住居での回線工事への立ち会いで済みます。
しかし、乗り換えを選択した場合は契約中の回線の解約、新しく加入する回線への申し込み、回線工事への立ち会いの3つを行う必要があります。
引っ越しでは、インターネット以外にもさまざまな手続きが必要なため、1つでも手続きを少なくしたいという方は、現状の契約をそのまま継続するのがおすすめです。
引越しする際のインターネット回線プロバイダの選び方

プロバイダを選ぶ際に重視したいポイントは、主に以下の4つです。
プロバイダの選び方
それぞれ詳しく説明していきます。
引越しする際のインターネット回線プロバイダの選び方①用途に合わせた回線
引っ越しする際のインターネット回線を選ぶ際には、まず最初に用途に合わせた回線を選ぶことが重要です。
インターネット回線は大きく分けて「光回線」「ホームルーター」「ポケット型WiFi」があり、それぞれ以下のように違いがあります。
× 必要 |
◎ 不要 |
◎ 不要 |
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× 不可能 |
× 基本不可能 |
◎ 可能 |
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△ 少し高め |
◯ 普通 |
◎ 安め |
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◎ 速い |
◯ 速め |
△ 遅め |
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◎ 安定 |
◯ 速め |
△ 不安定な場合がある |
上記の回線ごとの違いを比較すると、光回線は安定した高速通信環境が欲しい場合におすすめですが、開通工事が必要な点に注意が必要です。
開通工事が難しい場合や、すぐに利用したい場合はホームルーターまたはポケット型WiFiがおすすめで、外出先でも利用したい場合はポケット型WiFiを選びましょう。
ただしホームルーターとポケット型WiFiは光回線と比べると通信品質が不安定のため、利用用途に合わせて選びましょう。
引越しする際のインターネット回線プロバイダの選び方②実質料金
インターネット回線を選ぶ際には、実質料金を重視することも重要です。
回線を比較する際は月額料金を重視しがちですが、インターネット回線は月額料金だけでなく初期費用やオプション費用、さらにキャンペーンでの割引やキャッシュバックもあるため、実際に支払う金額は大きく異なります。
これらの料金を考慮した、実際に必要になる費用が「実質料金」のため、回線を選ぶ際には実質料金を比較することが重要です。
実質料金の計算方法
実質料金=(「契約期間中の月額料金」+「初期費用などの支払う金額」)−「キャッシュバックなどの還元額」
引越しする際のインターネット回線プロバイダの選び方③通信速度
通信速度も、プロバイダ選定時に重視したい項目です。
インターネットの読み込みが遅かったり、動画が頻繁に途切れてしまったりすると、どうしてもストレスが溜まるものです。

通信状況が不安定になる理由は、インターネット回線ではなくプロバイダにある場合もあるよ。
プロバイダによってはサーバーの質や処理能力に問題があるケースも存在し、そのような場合は速度の速いインターネット回線を使っていても、反映されないという状況に陥ります。
そのため通信速度を求める場合は、多少料金が上がっても速度対策を行っているプロバイダを選ぶことをおすすめします。
引越しする際のインターネット回線プロバイダの選び方④引っ越し先のエリア
インターネット回線を選ぶ際には、引っ越し先のエリア の確認も重要です。
インターネット回線はそれぞれ対応したエリアでしか利用できず、もし現在加入している回線を引っ越し先でも利用したい場合、対応エリア内でないと利用できません。
また集合住宅で光回線を利用したい場合は、建物が希望する回線に対応している必要があるため、事前に確認しておくことが重要です。
なおホームルーターとポケット型WiFiは建物の対応状況に関わらず利用できますが、対応エリアが回線ごとに異なる点は同じなため、事前にエリアをチェックしておきましょう。
インターネットの新規契約におすすめな回線

インターネットを新規契約する際におすすめな回線について、>それぞれの特徴やメリットなどをご紹介します。
インターネットの新規契約におすすめな回線
インターネットを新規契約しようとしている方は、ぜひ参考にしてください。
工事不要なホームルーターなら「シンプルWiFi」

シンプルWiFiのおすすめポイント
- au、UQスマホのセット割最大1,100円/月割引
- 5G対応で通信速度が速い
- 速度制限が実質ない
- 最短で即日に発送してもらえる
月額料金 | 4,840円 | 月間データ容量 | 原則無制限 |
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端末代 | レンタル無料 | 契約期間 | なし |
引っ越し先の回線工事が終わるまでの間にインターネットを使う手段としては、シンプルWiFiの利用がおすすめです。
シンプルWiFiは、WiMAXの回線をデータ容量無制限で使える高速WiFiサービスです。
WiMAXはプロバイダ事業者によって料金プランが異なりますが、シンプルWiFiはWiMAXのなかでも月額4,840円と低価格で、端末代金も無料レンタルであるためお得といえます。

シンプルWiFiは途中で料金が変わらないから、シンプルでわかりやすい点もメリットだよ。
さらに、契約期間の縛りが設定されておらず、解約違約金も発生しないため、回線工事が完了するまでの期間に利用するのに適しているといえるでしょう。
シンプルWiFiのメリット
- WiMAXの回線をデータ容量無制限で使える
- 月額4,840円と低価格
- 途中で料金が変わらない、定額制
- 端末代金は無料レンタル
- 契約期間の縛りがなく解約違約金が発生しない
速度が安定している光回線なら「auひかり」
-acdg.au-hikarinet.com_.png)
auひかりのおすすめポイント
- 最大93,000円のキャッシュバック
- 開通までWiFiレンタル貸出し
- 実質工事費無料
- au、UQユーザー毎月最大1,100円割引
戸建て | マンション | |
---|---|---|
月額料金 | 初月:0円 2~12ヶ月:5,610円 13~24ヶ月:5,500円 25ヶ月~:5,390円 |
初月:0円 2ヶ月~:4,180円 |
契約期間 | 36ヶ月 | 2年 |
工事費 | 41,250円 | 33,000円 |
auひかりは、KDDI株式会社が提供するインターネット接続サービスで、NTTフレッツ光ではなくKDDIが所有する独自の光回線網を使用している点が特徴です。

KDDIが所有する独自回線を使っていることからauひかりは、回線が混雑しにくく速度が安定していることが特徴だよ。
またauひかりは複数の申し込み窓口がありますが、代理店フルコミットから申し込むと最大93,000円のキャッシュバックが受け取れるため、お得に利用できる光回線の一つになります。
さらに独自回線で通信速度も速いため、快適にインターネット通信を楽しみたい場合にはおすすめです。
auひかりのメリット
- 独自回線のため通信速度が速い
- 利用料金が安くてお得
- プロバイダを選択できる
- 工事費が実質無料になる
- auスマートバリューでスマートフォン・ケータイ代が安くなる
- 独自回線利用の光回線のなかでは、サービス提供エリアが広い
ドコモユーザーなら「ドコモ光」一択!

ドコモ光のおすすめポイント
- 最大10.5万円のキャッシュバック
- 新規工事費が無料
- 高性能WiFiルーターレンタル無料
- ドコモユーザー毎月最大1,100円割引
戸建て | マンション | |
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月額料金 | 5,720円 | 4,400円 |
契約期間 | 2年 | |
工事費 | キャンペーン適用で完全無料 |
ドコモユーザーには「ドコモ光」がおすすめです。
ドコモ光はドコモのスマホとのセット割が適用できるため、スマホの利用料金が割引されお得に利用できます。

ドコモ光はフレッツ光の回線設備を利用した光コラボ回線だから、全国のエリアで利用できる点も特徴だよ。
またドコモ光を申し込む際には、お得なキャッシュバックが受け取れるGMOとくとくBBからの申し込みがおすすめです。
ソフトバンクユーザーにおすすめの光回線「NURO光」

NURO光のおすすめポイント
- 4/30まで!7,5万円キャッシュバック
- マンションなら4万円キャッシュバック
- 工事費が実質無料
- 契約解除料が無料
- 他社の解約金を最大2万円還元
戸建て | マンション | |
---|---|---|
月額料金 | 5,200円 | 初月:0円 2ヶ月~:3,850円 |
契約期間 | 24ヶ月 | なし |
工事費 | 44,000円※実質無料 |
ソフトバンクのスマホを利用している場合には、スマホセット割を適用できる「NURO光」がおすすめです。
NURO光はauひかりと同じく独自回線の光回線で、通信速度が速い点が特徴になります。
実際にみんなのネット回線速度で実測通信速度を調査したところ、下り実測通信速度が755.81Mbps、上り実測通信速度が641.75Mbpsと十分な速度を記録していました。
さらにNURO光では最大60,000円のキャッシュバックが受けとれるうえ、開通工事費も実質無料になるため、お得に利用したい場合も、快適に利用したい場合もおすすめの光回線です。

NURO光でソフトバンクとのセット割を適用したい場合、NURO光 でんわオプションに加入する必要がある点には注意しようね。
au・UQmobileユーザーなら「ビッグローブ光」がおすすめ

スマホセット
- auスマホとセットで最大1,100円割引
(最大10回線まで永年適用) - UQモバイルとセットで最大1,100円割引
(最大10回線まで永年適用)
キャンペーン
- 1G:キャッシュバック最大38,000円割引
- 10G:キャッシュバック最大58,000円割引
- 1G:ルータープレゼント
- 10G:タブレットプレゼント
- 戸建て
- マンション
プラン名 | ファミリープラン |
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契約期間 | 3年(自動更新) |
最大通信速度 | 1Gbps |
基本料金 | 5,478円 |
事務手数料 | 3,300円 |
開通工事費 | 28,600円 実質無料 |
解約金 | 4,230円 |
IPv6対応 | 〇無料オプション |
ルーター特典 | 〇I-O DATA WN-DX1200GRプレゼント |
プラン名 | マンションタイブ |
---|---|
契約期間 | 3年(自動更新) |
最大通信速度 | 1Gbps |
基本料金 | 4,378円 |
事務手数料 | 3,300円 |
開通工事費 | 28,600円 実質無料 |
解約金 | 3,360円 |
IPv6対応 | 〇無料オプション |
ルーター特典 | 〇I-O DATA WN-DX1200GRプレゼント |
auまたはUQモバイルのスマホを利用している場合は、「ビッグローブ光」がおすすめです。
先ほど紹介したauひかりでもauまたはUQモバイルのスマホとのセット割を適用できるためおすすめですが、auひかりは独自回線のため利用できるエリアが限られています。
一方でビッグローブ光は光コラボ回線で全国で利用できるため、多くの方におすすめできる光回線です。

ビッグローブ光はキャッシュバックがお得で、開通工事費も実質無料になるから、お得さでみてもおすすめだよ。
引っ越し時のインターネット手続きにおける注意点

引っ越しに伴うインターネットの手続きに関して、注意点は次の6点です。
引っ越し時のインターネット手続きにおける注意点
引っ越し時はインターネット関連の手続き以外にもやるべきことが多く、バタバタしてしまいがちです。
注意点をおさえておくことで、トラブルや余計な手続きが生じるのを避けましょう。
1.インターネットが使えない期間が生じるかも
既存の契約を継続するときも別の事業者に乗り換える場合も、新居にインターネット回線を引き込む工事が必要です。
工事日程が埋まっているといった理由で引っ越し後すぐに工事が行われない場合、引越し完了までに開通が間に合わない可能性があります。
インターネットを使えない期間が生じることがあり、想定していた時期よりもかなり遅くなるケースも少なくありません。
そのため、できるだけ余裕を持って、早めに工事の申し込みをすることがおすすめです。
インターネットの空白期間が生じてしまう場合
インターネット開通工事までに空白期間が生じてしまう場合は、スマートフォンのテザリング機能を利用するという方法もあります。

テザリングはスマホなどのモバイル端末のデータ通信を利用して、パソコンやタブレットなどをインターネットに接続する機能のことだよ。
家にいる際のパソコンやタブレット端末などの使用を最低限にとどめるのであれば、テザリングでも十分なケースもあります。
ただし、長時間テザリング機能を使うと、スマートフォンのデータ容量を超えてしまう可能性があるため、動画鑑賞やゲームをプレイするといった用途にはあまり向いていません。
必要な期間のみ、ホームルーターやモバイルWiFiルーターのレンタルを導入する方がおすすめです。
2.引っ越し先での工事に立ち会いが必要なケースも
新居での回線工事が必要な場合、基本的には立ち会いをする必要があります。
先述のとおり、回線を引き込む工事であれば1〜2時間程度の時間をみておきましょう。
すでに建物内に回線が引かれており、部屋まで回線を引き、機器を設置するだけであれば30分〜1時間程度あれば終わるはずです。
3.引っ越し先では以前のようにつながらないかも
引っ越し先では、回線速度が落ちたと感じるなど、以前の住居のようにインターネットがつながらない可能性もあります。
夜間や休日などに急に回線速度が落ちるといったように、不安定になるケースも珍しくありません。
これらは、エリアや建物の配線方法などの条件や環境によって、回線スピードや安定性が変動することが原因です。
ただし、IPv6(IPoE)という接続方式の場合、高速かつ安定した通信が実現する可能性が高まります。

IPv6(IPoE)はインターネットに接続する前に「網終端装置」を経由する必要がないから、混雑するポイントを避けられるんだよ。
4.インターネットとプロバイダ業者、両方に伝える
プロバイダの事業者を通じてインターネット契約も行っているケースを除き、基本的には回線とプロバイダ、双方の事業者に引っ越しすることを伝える必要があります。
別々に契約をしている場合は、継続利用であっても解約であっても、回線事業者に伝えるだけでは不十分であるため注意が必要です。
5.レンタル機器の返却を忘れない
ルーターなどのレンタル機器を返却しなければならない場合、返すのを忘れないようにしましょう。
引っ越し先でも契約を継続する際には返却を求められないことが多いですが、解約時には必ず返却しなければなりません。
期日までに返却しないと違約金がかかる可能性があるため、必ず、返却の必要性と返却期日を確認しておきましょう。
6.撤去工事が必要かどうかを確認する
インターネットやプロバイダ契約を解約する場合、自分が集合住宅に引いた回線を撤去しなければならないことがあることは、すでにお伝えしたとおりです。
そのため回線の撤去工事が必要かどうかを、大家さんや管理会社に聞くことを忘れないようにしてください。
インターネットを継続利用する場合の手続き

インターネットを継続利用する場合の手続きの流れは、以下のとおりです。
インターネットを継続利用する場合の手続き
引っ越し先が集合住宅か一戸建てかで、必要な対応が異なります。
また現在の家が賃貸住宅の場合も、大家さんに連絡する必要があるため、手続きの内容について、下記でそれぞれ解説します。
1.【集合住宅へ】回線設備が導入済みか確認
引っ越し先がマンションやアパートなどの集合住宅の場合は、回線設備が導入されているかを確認しましょう。
契約前の段階であれば不動産会社の物件データをチェックして、「インターネット対応」「インターネット完備」など回線が導入されているかどうかの記載があるか調べます。
入居後であれば、管理会社や大家さんに問い合わせましょう。
回線が導入されているときは、あわせて回線の種類と事業者名も聞いておくとよいでしょう。
2.【賃貸住まいの場合】今の大家さんに連絡
現在賃貸住まいで、自分が部屋に回線を引いたのであれば、引っ越しにあたって回線を撤去する必要があるかを管理会社が大家さんに聞いておきましょう。
撤去が必要である場合は、工事が必要になります。
その場合は、建物に引いたケーブルもしくは光ファイバーと、室内の光コンセントの差込口を撤去することになり、契約者は必ず工事に立ち会わなければなりません。
ただし、次の入居者が使うため、撤去の必要はないといわれるケースも少なくありません。
3.今のインターネット業者に引っ越しの連絡
インターネット回線業者とプロバイダが異なる場合、まずインターネット回線業者に引っ越しをする旨を連絡します。
インターネット回線事業者のほとんどは、移転を専用に受け付ける問い合わせ窓口を設置しています。
引っ越しの連絡をする際に伝えるのは、主に以下の項目です。
- 引っ越し先の住所
- 引っ越し先の住居形態(集合住宅・一戸建て)
- 現在の住居でインターネットを利用する最終日
- 契約者名
- 現在利用している電話番号
- 連絡がつく曜日と時間帯
インターネット回線の確認方法
契約書以外の、インターネット回線の確認方法は主に次の2つです。
- 預金通帳やクレジットカードの利用明細の確認
- 通信速度計測サイトの活用
預金通帳の履歴やクレジットカードの利用明細から、インターネット回線がどこかを調べられます。
回線の利用料金は、銀行口座からの引き落としやクレジットカードなどで支払われることが一般的なので、記載されている請求元を確認できます。
また、預金通帳やクレジットカード明細には、通常は契約している料金プランも記載されているため、あわせて目を通しておくとよいでしょう。
通信速度計測サイトとは、現状のネット回線速度を計測するサイトを指します。ほとんどの計測サイトは、名前のとおり回線速度のみを表示しますが、サイトによってはインターネット回線の種類を確認することが可能です。

インターネット回線は、光回線や電話回線などの種類があるよ。その他の回線の種類についても、次の項目で詳しく説明していくね。
インターネット回線は主に4種類
インターネットの回線は、主に次の4種類です。
4.今のプロバイダ業者に確認
インターネット回線事業者とプロバイダ業者が異なる場合、契約しているプロバイダ業者にも引っ越しの連絡が必要です。
問い合わせ窓口に電話するか、公式サイトの問い合わせフォームに必要事項を入力します。プロバイダ業者に伝える、あるいは確認する項目は以下のとおりです。
- 現在契約しているプランを引っ越し先でも継続利用できるか
- 移転希望日
- レンタル機器の返却の必要性
現在契約しているプランを、引っ越し先でも必ず継続できるかどうかはわかりません。引っ越し先の場所や住居の形態によって、適用されるプランが異なる可能性があります。
そのため既存の契約プランをそのまま利用できるかどうか、確認しましょう。

引っ越し先の住居がプロバイダの対応エリアから外れていた場合は、解約手続きを行わなければいけないよ。そして、転居後に利用が可能なプロバイダ探しを始める必要があるから確認はきちんとしよう!
一方、引っ越し先でも現在のプロバイダ契約を引き継ぐことが可能なことが確認できたら、正式に引っ越しの連絡をしましょう。
プロバイダの移転希望日を伝えるとともに、機器をレンタルしている場合は一度返却をする必要があるかどうかの確認を行います。
プロバイダの確認方法
プロバイダの確認方法は主に次の2つです。
- IPアドレスから確認
- 預金通帳やクレジットカードの利用明細の確認
先述のとおりインターネットを利用するには、プロバイダからIPアドレスが発行される必要があります。そのためIPアドレスを確認すると、発行元のプロバイダがわかります。
IPアドレスを確認できる専用サイトにアクセスすれば、瞬時にIPアドレスの確認が可能です。
IPアドレスがわかったら、一般社団法人JPNICのサイトにある、検索窓にIPアドレスを打ち込みます。表示されるネットワーク情報内の「組織名」がプロバイダ情報です。

ただし、フレッツ光で「IPv6」もしくは「IPoE」を利用している方については、本来プロバイダ名が表示される箇所に、IPv6・IPoEの提供会社名が表示されてしまうよ。このケースでは、契約書を見る方法以外に確認ができない点に注意しよう。
そのほか回線の種類の確認方法と同様に、預金通帳やクレジットカードの利用明細の確認をすることで、契約しているプロバイダの確認ができます。
プロバイダの利用料金は回線とは別に料金を支払っているため、請求元が記載されています。
5.今の家のルーターを撤去する
必要に応じて、今の家のルーターを撤去しましょう。
使用していたルーターを取り外して引っ越し先でも使うか、一度送り返すかについて、インターネット回線事業者に確認します。
6.新居に回線を引く工事に立ち会う
現在のインターネットの契約を継続する場合であっても、基本的に新居に回線を引く工事が必要です。
工事に立ち会うことを求められるため、指定の日時には必ず在宅しているようにしましょう。
一般的に引っ越しが多い3月から4月にかけては、とくに混み合います。たとえばうっかり不在にしてしまったことで再度スケジュール調整をおこなうとなると、時期によっては工事がかなり先になるため注意が必要です。
引っ越し先でインターネットがつながらないとき

引っ越し先でインターネットに接続できないという場合には、以下の点を確認するとよいでしょう。
インターネットに接続できない場合に確認する点
- インターネット回線業者と契約しているか
- プロバイダ事業者と契約しているか
- 回線工事は終わっているか
- LANケーブルは正しくつながっているか
- パソコンや機器の設定は終わっているか
すでにお伝えしたとおり、プロバイダを通じて回線の契約をしているケース以外は、インターネット回線とプロバイダの契約は別々に行います。
インターネット回線の契約はもちろん、プロバイダの契約も済んでいるかどうか確認しましょう。
また詳しくは後述しますが、LANケーブルが問題なく接続されているか、パソコンのプロバイダ設定や無線LANルーターが正しく設定されているかもチェックする必要があります。
インターネット対応物件は主に3タイプ
インターネットに対応しているという触れ込みの物件に引っ越ししたものの、インターネットに接続できないというケースも存在します。
インターネット対応物件であれば、何もせずにすぐインターネットが利用できると考えてしまうかもしれません。
しかし、インターネット対応物件は次の3種類があり、それぞれ必要な対応が異なるのです。
ここからは、それぞれのタイプ別の、インターネット接続に必要な対応をお伝えします。
インターネット完備(回線・プロバイダ導入済み)
インターネット完備の物件は、回線とプロバイダの両方とも導入済みである点が特徴です。そのため、以下の3つのメリットがあります。
インターネット完備のメリット
- 入居後すぐにインターネットが使える
- プロバイダ契約も必要ない
- ほとんどの場合、WiFiも利用できる
インターネット完備の物件は、インターネット回線はもちろんプロバイダ契約もされているため、加入のための手続きは不要です。
ルーターが設置されていればWiFiによる無線接続も可能で、パソコンだけでなくタブレットやスマートフォンもインターネットに接続できます。

しかし、1つの回線を建物内のすべての部屋で共有するため、夜間や土日などは回線が混み合う可能性があるよ。
また、賃貸情報にインターネット無料と記載されていても、実際には家賃にインターネット料金が上乗せされているケースも少なくありません。
そのため、自分で個別に回線を契約しようとしている方にとっては、その分の金額が無駄になってしまいます。
インターネット対応(光回線のみ)
インターネット対応の物件は、マンションをはじめとする集合住宅にインターネット回線が引き込まれていることが特徴です。
しかし、それぞれの部屋のなかまでは配線されていない場合もあり、その場合は部屋に回線を引く工事をしなければなりません。
また、回線のみの導入であるため、自分でプロバイダ契約をする必要があります。
裏を返すと、自分でプロバイダ事業者を選択することはできるものの、インターネット回線は決められたものを利用するしかないことを意味します。自分で契約したい回線がある場合は、別途、回線の契約をする必要があります。
インターネット無料(WiFi付き)
インターネット無料(WiFi付き)は、マンションやアパート全体で1つのインターネット回線を契約している物件です。
無線ルーターを用意する必要はなく、設置されたルーターに記載されたSSIDとパスワードを入力すれば、すぐにパソコンやタブレットをインターネットにつなげられます。
ただしインターネット完備の物件と同様、集合住宅で1つの回線を共有しているため、インターネットの利用者が多い時間帯や曜日では、回線速度が混み合う点がデメリットです。
LANの接続やパソコンの設定を確認する
インターネットがつながらないときは、LANの接続やパソコンの設定の確認も欠かせません。
引っ越し時のインターネット手続きでよくある質問

引っ越し時のインターネット手続きに関する、よくある質問をまとめました。
引っ越し時のインターネット手続きでよくある質問
それぞれの内容を確認していきましょう。
引っ越しに伴うインターネットの手続きをする時期は?
引っ越しの1ヶ月前程度になります。
インターネット契約を継続する場合も、解約して他社に乗り換える場合も、申し込み手続きを始めるベストなタイミングは「引っ越しの1ヶ月前程度」です。
新居でインターネットを使うために開通工事が必要な場合は、1ヶ月程度前から工事の日程を予約をしていないと、施工業者のスケジュールが埋まってしまう可能性があります。
3月から4月にかけての引っ越しシーズンは、さらに2週間ほど早めに申し込み済ませておくと安心でしょう。
なお、工事の必要がないホームルーターやモバイルルーターを使う場合は、引っ越し直前でも間に合ったり、そもそも手続き自体が不要だったりすることをおさえておきましょう。
マンションから戸建てに移る場合でも継続できる?
継続はできますが、プランは変更されます。
インターネット回線は、マンションと戸建てにそれぞれの専用の料金プランが設定されていることが一般的です。
そのため、マンションから戸建てに引っ越しする場合はプランが変更され、それに伴い月額料金も変更する可能性が高いことに注意しましょう。
ホームルーターは引っ越し後すぐに使える?
契約の更新をしていれば使用可能です。
ホームルーターはコンセントをさすだけで使える仕様のため、どこでも利用できると思ってしまいがちです。
しかし、引っ越し先の地域が現在と異なる場合は、そのままでは使えず契約内容の更新が必要になります。
持ち運んで使うことが前提のポケット型WiFiと異なり、引っ越しに伴って契約内容の更新をしなければならない点をおさえておきましょう。
まとめ
引っ越しをする場合、現在のインターネットの契約を継続することも、解約して新しく契約し直すこともできます。
引越し時にやらなければならないことは、引越し手続きだけでなく、荷造りや役所への届け出、子どもの転校手続きなど、多岐にわたるため、少しでも手続きを少なくしたいという場合には、今結んでいる契約をそのまま引越し後も続けるのがおすすめです。
しかし、引越しを機にお得な事業者を選び直すことができるので、月額料金が今よりも低くなる可能性があります。
新規加入者を対象に、キャッシュバックなどのキャンペーンを実施している事業者も多いため、インターネットやプロバイダにかかる費用を抑えたい方は、新規契約する方がおすすめです。
インターネットの継続利用と新規契約には、それぞれメリットとデメリットがあるため、それぞれの内容を把握して、自分に合った選択をしましょう。