どの光回線にしようか迷ったときは、月額料金が安いかどうかを基準にして選ぶことができます。毎月の支払いが安ければ、インターネットの通信費を抑えることができ、負担も軽減されます。
また、実質料金を計算してから光回線を選ぶこともおすすめの方法です。実質料金とは割引サービスやキャッシュバックなどを考慮した金額のことで、契約して最初の数年間の料金を合算し、利用月数で割って求めることができます。
この記事では安く利用できる光回線について紹介します。戸建て住宅とマンションに分けて説明するので、ぜひお住まいに合わせて参考にしてください。
この記事では
・月額料金・実質料金が安い光回線
・光回線を選ぶときに気になる金額
・月額料金以外にかかる費用
・光回線以外でインターネット通信を利用する方法
を解説していくよ!
安い光回線は何に注目して選ぶ?
光回線にはさまざまな料金があります。
単に「安い光回線」といっても、何の料金が低いのかによって選ぶべき光回線は異なるので注意が必要です。
一般的に「安い光回線」というと、月額料金について思い浮かべるかもしれません。確かに月々の料金が低く抑えられていると負担は少なくなりますが、割引サービスなどが充実していれば、月々の料金が高くても実際に支払う金額は少なくなることがあります。
安い光回線を選びたい方は、まずは次の4つのポイントに注目してみましょう。
安い光回線を選ぶ際の4つのポイント
- 月額料金
- 契約期間内の実質料金
- スマホとのセット割
- 工事費実質無料
それぞれのポイントで、どのような「安い光回線」を見つけられるのか解説します。
月額料金
月々の料金が低く抑えられている光回線を選べば、毎月の負担が少なくなります。契約当初は月々の料金に対する割引サービスがある光回線のほうがお得ですが、割引サービスはいつまでも続くわけではありません。
別の光回線に乗り換えずに長期的に利用するならば、割引サービスにより料金が抑えられた光回線よりも、元々の月額料金が低い光回線のほうがお得になるケースが多いです。
光回線契約を変更するのは面倒だと考えている方であれば、月額料金の低さに注目できます。
契約期間内の実質料金
定期的に光回線を乗り換えようと考えている方や、転勤などで引っ越しの予定があり、長期的に光回線を使い続けることが難しい方は、月々の料金ではなく契約期間内の実質料金で光回線を選ぶほうがよいでしょう。
契約期間内の実質料金とは、契約期間内に発生する料金から合計割引額やキャッシュバックサービスの金額を差し引き、契約期間の月数で割って求めます。
契約期間が2年間や3年間のところが多いので、2年もしくは3年の実質料金を計算して比較することが一般的です。
実質料金の計算方法
例えば、月額料金が5,000円、回線工事代が24,000円、契約期間が2年間の光回線について考えてみましょう。
最初の1年間は毎月2,000円の割引が受けられ、なおかつ30,000円のキャッシュサービスがあるとします。実質料金は以下の計算式から3,750円となります。
実質月額料金の例
(5,000円×24ヵ月+24,000円-2,000円×12ヵ月-30,000円)÷24=3,750円
つまり、最初の2年間は月額料金3,750円で利用できると考えられます。2年1ヵ月目からは月額料金は本来の5,000円になるため、2年間が終わったらすぐに解約して実質料金が安い別の光回線に変更しましょう。
契約期間が終了したタイミングで解約すると、違約金は発生しないよ!
しかし、契約期間内に終了すると解約違約金が発生する可能性があるだけでなく、回線工事代を分割で支払っているときは残額をまとめて請求されるケースもあるので注意が必要です。
スマホとのセット割
光回線を選ぶときは、特定のスマホユーザーに対する割引(セット割)を実施しているかもチェックしてみましょう。
セット割が適用されても光回線自体の料金は安くなりませんが、スマホの月々の料金が安くなるので、通信費全体を抑えることが可能です。
また、セット割は、基本的にはインターネット契約者本人だけでなく、家族にも適用されます。家族で同じ通信会社のスマホを利用中なら、人数分の割引が適用され、さらにお得になります。
セット割の計算方法
例えば、毎月のスマホ料金が割り引かれるセット割について考えてみましょう。
4人家族全員が特定の通信会社を利用中で、規定割引額が1,000円ならば、毎月のスマホ料金の割引額は1,000円×4=4,000円、1年間であれば48,000円もの節約になります。
セット割は、離れて暮らしている家族にも適用可能なケースが多いです。
単身赴任している家族が1人、大学進学のために1人暮らししている家族が1人いるなら、それらの家族も割引対象です。家族で同じ通信会社を利用中なら、セット割がある光回線を選びましょう。
工事費実質無料
光回線を導入するときは、回線工事代が発生することがあります。通信会社や工事内容によっては、回線工事代が数万円も発生することがあるので注意が必要です。
回線工事代が高く、負担に感じるときは、回線工事代実質無料キャンペーンを実施している通信会社を選びましょう。
実質無料キャンペーンとは、工事費を分割して支払うと毎月の料金から分割代金分だけ割り引かれるキャンペーンのことだよ。
ただし、回線工事代を一括で支払うと適用不可のケースも多いので注意しましょう。
回線工事代が発生しないケース
無料になるキャンペーンを利用しなくても、そもそも回線工事代が発生しないケースもあります。
現在、フレッツ光を利用している場合に限られますが、OCN光などの光コラボレーションに乗り換えるときは回線工事代が発生しません。
もし、フレッツ光を利用しているなら、乗り換え先として光コラボレーションも検討してみましょう。
【戸建て×月額料金】安い光回線を携帯会社別に紹介
安さに注目するのであれば、スマホとのセット割が適用され、なおかつ月額料金が安い光回線を選びましょう。
契約期間を超えて長期的に光回線を使い続けるときも、月額料金が安ければ家計への負担を抑えることができます。
キャッシュバックなどを実施している通信会社やプロバイダもありますが、受け取る手続きが複雑なケースもあり、受け取れない可能性もあるんだ。
しかし、月額料金が安い光回線を選んでいるなら、キャッシュバックを受け取れなくてもお得に利用することが可能です。
ドコモユーザーとau、UQモバイルユーザー、ソフトバンク、ワイモバイルユーザーに分けておすすめの光回線を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ドコモユーザーにおすすめのプロバイダ
ドコモユーザーが選ぶべき光回線は、基本的にはドコモ光一択です。
ドコモ光であればドコモスマホとのセット割「ドコモ光セット割」が適用され、スマホ1回線あたり最大1,100円割り引かれます。
ドコモ光セット割は、光回線の契約者から3親等以内であれば最大20回線まで適用される点にも注目です。一緒に暮らしている家族だけでなく、単身赴任中の親や兄弟、祖父母、叔父・叔母などもドコモのスマホを使っているなら月々の料金が割り引かれます。
なお、ドコモ光セット割が適用されるのは、ドコモのギガプランかパケットパックの契約をしている場合のみです。他のプランを契約していたり、ahamoを選んでいたりする場合は、ドコモスマホとドコモ光の両方を契約していてもドコモ光セット割は適用されません。
ドコモ光ではプロバイダをいくつかの選択肢から選べます。
選んだプロバイダによって「タイプA」と「タイプB」、「単独タイプ」に分けられますが、タイプAのカテゴリーに入るプロバイダを選択すると料金を抑えることが可能です。タイプAのプロバイダから、おすすめのものを紹介します。
ドコモ光×GMOとくとくBB
GMOとくとくBBでドコモ光に契約すると、タイプAの料金が適用されます。
タイプAは、契約期間なしなら月額7,370円、2年契約なら月額5,720円です。引っ越しや乗り換えの予定が決まっていないのであれば、2年契約を選ぶと毎月の料金が抑えられます。
契約期間 | 光回線の月額料金 |
---|---|
なし | 7,370円 |
2年間 | 5,720円 |
また、GMOとくとくBBは回線工事代が無料です。フレッツ光からドコモ光に転用する場合はもちろんのこと、初めて光回線を導入する場合も回線工事代がかからないので、初期費用を押さえることができます。
au、UQモバイルユーザーにおすすめのプロバイダ
auスマホを利用している方であればauスマートバリューを利用できる光回線、UQモバイルのスマホユーザーならば自宅セット割が適用される光回線を選びましょう。
auスマートバリューが適用されると、スマホの月額料金が1回線あたり最大1,100円割り引かれます。最大10回線まで適用されるので、家族内に対象のスマホを利用している方が多いとさらにお得です。
また、自宅セット割が適用されるとスマホ月額料金が1回線あたり最大858円割り引かれます。こちらも最大10回線まで適用されるので、家族内にUQモバイルユーザーが多いとさらにお得です。
auスマートバリューや自宅セット割が適用される光回線はauひかり以外にも多くありますが、その中でも月額料金が安い光回線を紹介します。
月額料金以外の魅力も紹介するので、ぜひ気になるポイントに合わせて光回線をお選びください。
auひかり×GMOとくとくBB
月額料金の安さに注目して光回線を選ぶなら、GMOとくとくBBのプロバイダでauひかりを契約するという方法もおすすめです。
なお、GMOとくとくBBではドコモ光も契約できるので、auスマートバリューか自宅セット割の適用を受けたいのであれば、間違えずにauひかりに契約するようにしましょう。
GMOとくとくBBでは、契約期間によって月額料金が異なります。契約期間なしの標準プランであれば、戸建て住宅の場合、月額6,930円で利用可能です。2年契約のギガ得プランは月額5,720円、3年契約のずっとギガ得プランは12ヵ月目までは5,610円、13~24ヵ月目は5,500円、25ヵ月目以降は5,390円となります。
契約期間 | 光回線のみ | 光回線+ひかり電話 |
---|---|---|
なし | 6,930円 | 7,480円 |
2年間 | 5,720円 | 24ヵ月目まで:5,720円 25ヵ月目以降:6,270円 |
3年間 | 12ヵ月目まで:5,610円 13~24ヵ月目:5,500円 25ヵ月目以降:5,390円 |
36ヵ月目まで:光回線のみ の料金と同じ 37ヵ月目以降:5,940円 |
すぐに乗り換える予定がないのであれば、月額料金が安く設定されている3年契約や2年契約を選ぶようにしましょう。
なお、GMOとくとくBBでは最初の一定期間はひかり電話の基本料金(550円)が無料です。auスマートバリューか自宅セット割の適用を受けるときは、忘れずにひかり電話に申し込んでおきましょう。
ソフトバンク、ワイモバイルユーザーにおすすめ2選
ソフトバンクユーザーなら、おうち割光セットを利用できる回線がおすすめです。
おうち割光セットとは、特定の光回線サービスとソフトバンクスマホをセットで利用することで、月々のスマホ料金が最大1,100円割り引かれるサービスです。
また、ワイモバイルユーザーはおうち割光セット(A)を利用できるかどうかをチェックしてみましょう。おうち割光セット(A)とは、特定の光回線サービスとワイモバイルスマホをセットで利用することで月々のスマホ料金が最大1,188円割り引かれるサービスです。
おうち割光セットもおうち割光セット(A)も家族のスマホ回線にも適用されるため、家族内でソフトバンクやワイモバイルのユーザーが多いときは、割引額も多くなります。
NURO光
NURO光はおうち割光セットが適用される光回線です。
おうち割光セット(A)は適用されないので、ワイモバイルユーザーは次に紹介するソフトバンク光を選びましょう。
おうち割光セットが適用されるためには、NURO光の光回線とNURO光でんわの両方を契約することが条件となります。NURO光の契約1つにつきソフトバンクスマホ10回線までの月額料金が最大1,100円割り引かれるので、忘れずにNURO光でんわの契約もしておきましょう。
契約内容 | 月額料金 |
---|---|
光回線(2ギガ、3年契約) | 5,200円 |
光回線(2ギガ、3年契約)+NURO光でんわ(北海道・関東) | 5,750円 |
光回線(2ギガ、3年契約)+NURO光でんわ(東海・関西・中国・九州) | 5,530円 |
NURO光でんわの月額料金は地域によって異なります。
北海道と関東では月額550円ですが、東海と関西、中国、九州では月額330円です。いずれにしてもNURO光でんわの契約をしない場合はおうち割光セットが適用されないので注意しましょう。
ソフトバンク光
ソフトバンク光は、ソフトバンクスマホやワイモバイルスマホとのセット割が適用される光回線です。
戸建て住宅でソフトバンク光の契約をする場合は、毎月の料金は5,720円となります。
ただし、スマホとのセット割が適用されるためには、指定オプションに加入することが条件です。その場合の月額料金は6,270円〜となるので注意しましょう。
契約内容 | 月額料金 |
---|---|
光回線 | 5,720円 |
光回線+指定オプション | 6,270円~ |
指定オプションには、光BBユニットレンタルやWiFiマルチパック、BBフォンなどのいくつかあります。
もっとも安いオプション料金は550円のため、上記の表では光回線の料金に550円~を足して表記しています。
【戸建て×実質料金】安い光回線を携帯会社別に紹介
実質料金で光回線を選ぶ場合も、基本はスマホとのセット割が適用されることが条件となります。
ドコモユーザーとau・UQモバイルユーザー、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーに分けて実質料金が安い光回線を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、実質料金はいずれも契約期間内の月額料金で計算しています。契約期間なしのプランよりも契約期間ありのプランのほうが月額料金が低いため、実質料金を求めるときも契約期間ありを選んでいます。
ドコモユーザーにおすすめのプロバイダ
ドコモユーザーがお得に光回線を契約するなら、ドコモ光のプランA一択です。ドコモ光のプランAに該当するプロバイダのうち、実質料金が安い光回線を紹介します。
なお、紹介する光回線はいずれも2年契約を選択できます。契約期間なしよりも安くなるので、実質料金にこだわって選ぶときは契約期間のあるプランを選択するようにしましょう。
プロバイダ | 実質料金(2年契約で計算) |
---|---|
GMOとくとくBB | 5,490円 |
OCN | 5,106円 |
@nifty | 4,886円 |
※実質料金は小数点以下切り捨てで算出しています。
ドコモ光×GMOとくとくBB
GMOとくとくBBでは豊富なキャッシュバックキャンペーンを実施しています。
しかしそれぞれのキャンペーンの適用には条件が課せられているものも多く、ひかりTVや有料放送の契約をしなくてはいけないものも少なくありません。
有料オプションなしに利用できるキャンペーンでは、キャッシュバックの金額は5,500円です。ドコモ光を戸建て住宅で2年契約にした場合は月5,720円なので、小数点以下を切り捨てると実質料金は5,490円となります。
(5,720円×24ヵ月-5,500円)÷24=5,490円
なお、キャッシュバックを受けると、乗り換え時に発生した違約金のうち最大20,000円の還元を受けられるキャンペーンは適用されません。違約金が5,500円以上発生したときは、違約金還元のキャンペーンを利用するほうがお得です。
au、UQモバイルユーザーにおすすめのプロバイダ
auスマートバリューや自宅セット割が利用でき、なおかつ実質料金が安い光回線を3つ紹介します。
光回線 | 実質料金(2年契約で計算) |
---|---|
GMOとくとくBB(auひかり) | 2,511円 |
eo光 | 3,739円 |
コミュファ光 | 3,075円 |
※実質料金は小数点以下切り捨てで算出しています。
なお、いずれも工事代が実質無料になります。月額料金だけでなく工事費にもこだわって光回線を選びたい方にもおすすめです。
auひかり×GMOとくとくBB
GMOとくとくBB(auひかり)で戸建て住宅かつ2年契約の場合、月額料金は5,720円です。しかし、77,000円のキャッシュバックを受けられ、なおかつ工事費実質無料になるため、実質料金は2,511円になります。
(5,720円×24ヵ月-77,000円)÷24=2,511円
なお、77,000円を受け取るための条件は、ひかり電話に加入することと2年契約か3年契約を締結することのみです。ひかり電話に加入することはauスマートバリューや自宅セット割の適用のための条件でもあるので、忘れずに加入しましょう。
GMOとくとくBB(auひかり)では2年契約の場合、最初の24ヵ月間はひかり電話の料金が無料になります。費用を抑えてインターネット通信を利用したい方も、GMOとくとくBB(auひかり)に注目してみましょう。
ソフトバンク、ワイモバイルユーザーにおすすめ2選
ワイモバイルユーザーであれば、ソフトバンク光一択です。ワイモバイルが実施しているセット割「おうち割光セット(A)」が適用されるのはソフトバンク光だけなので、家族みんなのスマホ料金をお得にするためにも、ソフトバンク光を選びましょう。
ソフトバンクスマホのユーザーであれば、NURO光かソフトバンク光のいずれかを選択できます。なお、ソフトバンク光は2年契約ですが、NURO光では実質料金を安くするプランを選択すると3年契約となります。各契約年数における実質料金は以下のとおりです。
光回線 | 実質料金 |
---|---|
NURO光 | 3,793円(3年契約で計算) |
ソフトバンク光 | 5,720円(2年契約で計算) |
※実質料金は小数点以下切り捨てで算出しています。
NURO光
NURO光にはいくつかのキャンペーンがありますが、実質料金にこだわるなら1年間の月額料金が980円のキャンペーンがおすすめです。工事代が実質無料になるキャンペーンも併用できるので、実質料金は3,793円になります。
(980円×12ヵ月+5,200円×24ヵ月)÷36=3,793円
43,000円のキャッシュバックキャンペーンを選ぶ場合は、1ヵ月目から5,200円の月額料金が適用されます。この場合も工事費が実質無料になるキャンペーンを併用できるので、実質料金は4,005円になります。
(5,200円×36ヵ月-43,000円)÷36=4,005円
実質料金に注目するなら、1年間の月額料金980円のほうを選びましょう。
ソフトバンク光
戸建て住宅で2年契約の場合、ソフトバンク光の月額料金は5,720円です。公式ホームページではキャッシュバックキャンペーンは実施されていませんが、工事費が実質無料になるキャンペーンが適用されるので実質料金も5,720円になります。
高額還元キャンペーンを実施している光回線のほうがお得になるように思えますが、おうち割光セットやおうち割光セット(A)も考慮し、トータルで通信費を見るようにしましょう。例えば、家族にワイモバイルスマホのユーザーが5人いれば、毎月のスマホ料金の割引額は最大5,940円となり、ソフトバンク光の月額料金を超える割引を受けられる可能性があります。
【マンション×月額料金】安い光回線を携帯会社別に紹介
マンションに光回線を導入する場合も、まずは月額料金とスマホのセット割に注目してみましょう。
月額料金が低く設定されている光回線であれば、キャンペーンなどが適用されないときでもお得にインターネット通信を利用できます。
ドコモユーザーとau・UQモバイルユーザー、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーに分けて解説するので、ぜひ参考にしてください。
ドコモユーザーにおすすめのプロバイダ
マンションの場合も、戸建てと同じくタイプAのプロバイダを選べば月額料金が安くなります。なお、タイプAのプロバイダを選ぶ場合、ドコモ光の月額料金(マンション、2年契約)はいずれも4,400円です。
契約期間なしにすると月額料金が5,500円になるため、割高です。引っ越しや転勤などの予定がないのであれば、2年契約を選ぶようにしましょう。
ドコモ光×GMOとくとくBB
GMOとくとくBBはタイプAのプロバイダです。
マンションで2年契約を締結する場合は月額4,400円で利用できます。工事費用は16,500円必要になりますが、24回の分割払いにすれば1ヵ月あたり687円と安くなるので、負担は少ないでしょう。
すでに回線工事が終了しているマンションでは、屋内配線工事が不要です。その場合の工事費用は8,360円か2,200円となり、さらに負担が軽減されます。
au、UQモバイルユーザーにおすすめのプロバイダ
auスマートバリューや自宅セット割が適用される光回線の中でも、マンション向けプランの月額料金が安いものを紹介します。
いずれも月額料金が低いため、キャンペーンの適用を受けられないときでもお得に利用することが可能です。
また、分譲マンションで長期的に居住することがわかっているときも、キャンペーンではなく月額料金に注目して選ぶほうがトータルで見ればお得になることがあります。
シンプルに毎月の支払いを抑えたい方も、月額料金が安い光回線を選びましょう。
auひかり×GMOとくとくBB
GMOとくとくBB(auひかり)はマンションタイプによって月額料金が変わりますが、2年契約(お得プランA)であれば3,740円~、契約期間なしのプランも3,740円~と安く設定されています。
また、2年契約(お得プランA)では日常生活のトラブルに対応する「おうちトラブルサポート」が無料で付帯されます。水回りやカギの紛失などが気になる方は、ぜひチェックしてみましょう。
ソフトバンク、ワイモバイルユーザーにおすすめ2選
ソフトバンクユーザーならNURO光かソフトバンク光、ワイモバイルユーザーならソフトバンク光を選ぶと、セット割が適用されてスマホ料金が安くなります。戸建て住宅と同様、マンションでもお得に光回線を利用するなら、スマホとのセット割に注目するのが原則です。
マンションで光回線を導入する場合の月額料金について見ていきましょう。
NURO光
NURO光の月額料金は、戸建て住宅もマンションも同じ5,200円(3年契約)です。2年契約を選ぶ場合は月額5,700円、契約期間なしを選ぶ場合は月額6,100円となります。
ただし、NURO光回線を導入しているマンションであれば「NURO光 for マンション」を利用できます。この場合は月額2,090~2,750円(3年契約)です。料金はNURO光の利用世帯数が多いほど安くなります。
ソフトバンク光
ソフトバンク光の月額料金は4,180円(マンション、2年契約)です。マンションによっては高速通信を利用できるマンション・10ギガのプランを選択できます。マンション・10ギガも2年契約となり、月額料金は6,380円です。
なお、ソフトバンク光では2022年7月1日以降の契約に関しては、解約違約金は発生しません。そのため、契約期間があっても実質は契約期間なしと同様の利便性になります。ただし、回線工事代を分割で支払い、残額があるときは、解約時にまとめて請求されるので注意しましょう。
【マンション×実質料金】安い光回線を携帯会社別に紹介
マンション向けのプランのうち、実質料金が安いプランを提供している光回線業者を紹介します。
なお、実質料金は原則として2年間にかかる費用や2年以内に受けられるキャッシュバック額などを元に計算しています。そのため、2年以内に解約すると、実質料金よりも割高になる可能性があるので注意しましょう。
また、光回線業者やプロバイダによっては、2年契約のプランがないことや2年契約以外のプランがお得なものもあります。その場合は、お得なプランを紹介しているので、契約期間にも注目して参考にしてください。
ドコモユーザーにおすすめのプロバイダ
ドコモユーザーにおすすめの光回線はセット割のあるドコモ光です。ドコモ光のタイプAの料金が適用されるプロバイダであれば、マンションの場合では月額料金が4,400円(2年契約)になります。
キャンペーンなどが適用されるときは、実質料金はさらにお得になります。2年契約を締結したときの1ヵ月あたりの実質料金がお得なプロバイダは以下の3つです。
プロバイダ | 実質料金(2年契約で計算) |
---|---|
GMOとくとくBB | 4,170円 |
OCN | 3,786円 |
@nifty | 3,566円 |
※実質料金は小数点以下切り捨てで算出しています。
ドコモ光×GMOとくとくBB
GMOとくとくBB(ドコモ光)に契約するとキャッシュバックを受けられます。最大35,500円を受け取ることが可能ですが、有料放送や光テレビなどの有料オプションへの登録が前提となっている点に注意しましょう。
有料オプションに加入するつもりであれば高額キャッシュバックを受けられるとお得ですが、元々有料オプションに加入するつもりがない場合であれば2年間の支出トータルは返って増えてしまいます。
有料オプションに加入しない場合は、5,500円のキャッシュバックを受け取れます。また、工事代実質無料キャンペーンが適用されるため、実質料金は4,170円です。
au、UQモバイルユーザーにおすすめのプロバイダ
auスマホのユーザーやUQモバイルのユーザーには、auスマートバリューや自宅セット割が適用される光回線がおすすめです。その中でもマンションの実質料金が安い光回線は次の3つです。
光回線 | 実質料金(2年契約で計算) |
---|---|
GMOとくとくBB(auひかり) | 1,246円 |
eo光 | マンションによって異なる |
コミュファ光 | 2,426円 |
※実質料金は小数点以下切り捨てで算出しています。
なお、eo光はマンションによって基本料金が異なるので実質料金は算出できません。
しかし、月々の料金が550円割り引かれるキャンペーンや商品券3,000円分を受け取れるキャンペーンがあるため、元々の月額料金よりも安く利用することが可能です。
auひかり×GMOとくとくBB
GMOとくとくBB(auひかり)の月額料金は、マンションタイプによって異なります。
例えば、マンションギガであれば2年契約で4,455円です。77,000円のキャッシュバックが適用され、なおかつ工事代実質無料のキャンペーンを利用する場合、実質料金は1,246円になります。
(4,455円×24ヵ月-77,000円)÷24=1,246円
契約期間のないプランを選ぶと、キャッシュバックの金額は最大20,000円に減額されます。実質料金をお得にしたいときは、契約期間ありの「お得プランA」か「お得プラン」を選びましょう。
ソフトバンク、ワイモバイルユーザーにおすすめ2選
マンションの実質料金で選ぶ場合も、ソフトバンクユーザーはソフトバンク光かNURO光、ワイモバイルユーザーはソフトバンク光が原則となります。契約期間ありのプランの実質料金は以下の通りです。
光回線 | 実質料金 |
---|---|
NURO光 | NURO光未導入マンション:3,793円(3年契約で計算) NURO光導入済マンション:1,395~2,055円(3年契約で計算) |
ソフトバンク光 | 4,180円(2年契約で計算) |
※実質料金は小数点以下切り捨てで算出しています。
NURO光
NURO光ではマンションも戸建て住宅と同じプランが適用されるため、実質料金も戸建て住宅と同じになります。実質料金にこだわるなら1年間の月額料金が980円のキャンペーンがおすすめです。また、マンションの場合も工事代が実質無料になるキャンペーンも併用できるので、実質料金は3,793円になります。
(980円×12ヵ月+5,200円×24ヵ月)÷36=3,793円
マンションも43,000円のキャッシュバックを選ぶことは可能です。この場合は、1ヵ月目から5,200円の月額料金が適用されます。この場合も工事費が実質無料になるキャンペーンを併用できるので、実質料金は4,005円です。
(5,200円×36ヵ月-43,000円)÷36=4,005円
NURO光が導入されているマンションであれば、25,000円のキャッシュバックと工事費実質無料の両方のキャンペーンを利用できることがあります。この場合は、実質料金は1,395~2,055円です。
(2,090~2,750円×36ヵ月-25,000円)÷36=1,395~2,055円
ソフトバンク光
ソフトバンク光をマンションで利用する場合、月額料金は4,180円です。
公式ホームページで利用できるキャッシュバックはありませんが、工事代が実質無料になるため、月額料金のままの料金で利用できます。
安い光回線が高くなる?月額料金以外の加算料金
月額料金や実質料金が安い光回線を選ぶと、本来であればお得に利用できるはずです。
しかし、毎月の加算料金があると結局は高くなることもあるので注意しましょう。利用することが多いサービスの加算料金について解説します。
ルーターレンタル料金
ルーターをレンタルする場合には、毎月ルーターレンタル料金が発生します。
500円程度のことが一般的ですが、毎月発生するため負担は少なくありません。
光回線業者やプロバイダによっては、最新型のルーターを無料で借りられるサービスを提供しています。ルーターを借りる必要性があるときは、無料レンタルサービスを実施しているか確認してから申し込みましょう。
オプション料金
光回線業者では、有料放送や光テレビ、ホームセキュリティサービスなど、魅力的なオプションが多数提供されています。しかし、本当に必要かどうか考えてから申し込むようにしましょう。
また、最初の数ヵ月は無料というサービスで加入し、解約を忘れているものもあるかもしれません。
無駄な料金が発生しないように、こまめに現在の契約内容を確認してください。
電話サービス料金
スマホとのセット割を利用するときやキャッシュバックに申し込むときなど、電話サービスの加入が条件となることがあります。
セット割が適用されるときは、電話に加入したほうがトータルでお得になることが多いですが、キャッシュバックのときはそうとは限りません。
電話を利用しないのであれば、キャッシュバックの条件で定められている期間終了後に解約しておきましょう。
光回線は安さだけでは選ばない!注目したいポイント
安さだけに注目すると、速度が遅い、解約しにくいなどのトラブルを招くことがあります。料金以外にも注目したいポイントについて解説します。
WiFiルーターの無料レンタルがあるか
光回線で提供されるルーターは、基本的には有線接続となります。
パソコンなどの限られたインターネットデバイスで利用するときは問題ありませんが、スマホやゲームなどを無線で利用したいときには、別途WiFiルーターを準備して、接続することが必要です。
WiFiルーターを持っていない場合には、無料で貸し出してくれるかどうかもチェックしてみましょう。
IPv6に対応しているか
IPv6に対応しているプロバイダであれば、混雑しやすい時間帯でも速度が低下しにくいです。
快適なインターネット環境を構築するためにも、IPv6に対応しているかどうかチェックしておきましょう。
契約期間と解約違約金は適正か
契約期間が長すぎる、解約違約金が高すぎる場合は注意が必要です。
2022年7月に改正された消費者保護法では解約違約金の上限は月額料金と定められていますが、2022年6月30日以前の契約についてはこの限りではありません。
途中で解約することも想定されるので、必ず契約期間と解約違約金は確認しておきましょう。
通信速度の評判はどうか
最大速度は基本的にはベストエフォートで表示されています。
ベストエフォートとは理論的に可能な最大速度のことで、実際にその速度が出ることはありません。
ホームページなどで紹介されている最大速度だけでなく、ユーザーの評判をチェックしてから選ぶようにしましょう。
サポートを受けやすいか
どのようなサポートを提供しているかも確認しておきましょう。出張無料サポートがあると万が一のときにも心強いです。
光回線以外の安い通信サービスも検討してみよう
光回線を利用するには回線工事が必要です。
工事不要の通信サービスならば、工事代をチェックしなくてもお得に利用できます。光回線以外のおすすめサービスを紹介します。
ポケット型WiFi
ポケット型WiFiは、持ち運びできるルーターです。自宅だけでなく外出先でも利用できるので、場所を問わずインターネット通信を楽しめます。
料金とデータ通信量に注目して選ぶなら、シンプルWiFiがおすすめです。月額料金は4,290円と手頃に設定されていますが、データ通信量は無制限と容量を気にせずに利用できます。
ホームルーター
自宅で利用するための通信サービスを探している場合は、ホームルーターを検討してみましょう。工事不要で利用でき、なおかつデータ通信量は無制限です。
通信速度にこだわるなら、GMOとくとくBBWiMAXがおすすめです。5Gを利用できるエリアなら、下り最大速度2.7Gbpsの超高速通信を利用できます。
安い光回線を選ぶときのよくある質問
インターネット通信を選ぶときによくある質問と答えをまとめました。
安い光回線を検討している方も、ぜひ回線契約を結ぶ前に確認してみましょう。
光回線にするか他のサービスにするかの決め方は?
回線工事ができるのか確認してみる。
どの回線にするか迷ったときは、まずは回線工事ができるのか確認してみましょう。
回線工事ができるときは光回線を検討します。回線工事ができないときは、自宅のみで利用したい方はホームルーター、自宅外でも利用したい方はポケット型WiFiを選びましょう。
オンラインゲーム向きの回線は何に注目して選ぶ?
Ping値と下り・上り速度を確認する。
オンラインゲームを楽しむときは、インターネット通信に素早いレスポンスとスピードが求められます。
必ず、オンラインゲームにかかせないPing値と下り・上り速度を確認してから、回線を選ぶようにしましょう。下り速度が最大1Gbps以上のときは、快適な通信を期待できます。
地域限定と全国対応の光回線はどちらが良い?
引っ越す可能性があるなら全国対応がおすすめです。
光回線には地域限定のものと、一部例外はあるものの全国的に対応できるものがあります。例えば、eo光は関西圏、コミュファ光は東海圏、NURO光は都市部をメインエリアとしています。
引っ越す可能性がない場合は、地域限定の光回線でも問題ありません。
引っ越す可能性があるときは全国対応のほうが良いですが、乗り換える予定であれば地域限定のものでも問題ありません。
まとめ
この記事では、安い光回線について解説しました。
光回線を安さに注目して選ぶときは、まずは以下を確認してください。
光回線を選ぶ際のポイント
- 長期間利用するなら月額料金が安い光回線がおすすめ
- 契約期間内で考えるなら、キャッシュバックなども含めた実質料金で選ぶ
- スマホとのセット割がある光回線を選ぶ
- オプション料金などで高くなることもあるので注意
料金に注目することで、負担なく光回線を利用できます。
しかし、回線工事が不可欠なため、賃貸住宅などでは利用できない点に注意が必要です。工事なしにインターネット通信を利用したいときは、ポケット型WiFiやホームルーターを選びましょう。
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