インターネットが遅いときは、その原因を考えてみましょう。
一般的にはパソコンや接続機器や周辺機器、回線やプロバイダなどのいずれかに問題があります。
実際にどのくらいの速さなのか、速度テストをして数値で確認することもおすすめです。速度テストは、10秒程度で簡単に結果が出ます。
本記事ではインターネットが遅い要因や速度テストの方法を解説します。インターネットの速度を改善するための対処法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事では
・インターネットが遅い要因
・インターネットが遅いときの対処法
・インターネットの速度の悩みを解消するおすすめのルーター・光回線
・インターネットの速度に関する基礎知識
・インターネット速度テストの方法
・【利用シーン別】インターネットの速度の目安
を解説していくよ!
インターネットが遅い要因4つ
インターネットが遅いときには、次の4つの可能性のいずれかに該当することが一般的です。
インターネットが遅い要因4つ
- 要因①:パソコンに問題がある
- 要因②:接続機器や周辺機器に問題がある
- 要因③:回線に問題がある
- 要因④:プロバイダに問題がある
パソコンやスマートフォンでインターネットを利用するには、インターネット回線やプロバイダ、さらにインターネットに接続するための機器が必要です。
インターネットが遅いと感じるときには、このうちのどれかに、なんらかの問題が生じている可能性が高いといえるでしょう。
それぞれの要因を確認していきます。
要因①:パソコンに問題がある
パソコンが以下のような状況だと、インターネットが遅くなる場合があります。
インターネットが遅くなる状況
- パソコンの性能が低い
- 常駐アプリやセキュリティソフトがバックグラウンドで動き続けている
- ウィルスに感染している
- プログラムが自動更新される設定にしている
- OS(オペレーティングシステム)のアップデートがされていない
たとえば常駐のアプリケーションやセキュリティソフトがバックグラウンドで動き続けていると、パソコンの情報処理スピードに影響するため、注意が必要です。
またウィルスに感染していたり、プログラムの更新中であることに気づかずに操作をしたりすると、インターネットが遅いと感じるかもしれません。
他には、OSが最新の状態にアップデートされていないこともインターネットが遅い原因になるよ。
要因②:接続機器や周辺機器に問題がある
パソコンをインターネットにつなぐLANケーブルやルーターなどに問題があって、インターネットが遅くなっているケースもあります。
具体的にはルーターの劣化や接続不良、電波を受信できる範囲から外れた場所への設置などが挙げられるでしょう。
ルーターの接続不良には、本体に原因があるほか、本体につなぐLANケーブルの接触不良や断線なども影響します。また、古い通信規格に対応したルーターは、光回線のスピードを十分に反映しきれない可能性があります。
要因③:回線に問題がある
利用しているインターネット回線がADSL回線である、アクセスが集中するといった状況も、インターネットが遅いと感じる要因になるでしょう。
ADSLはアナログ回線を使用しており、素材は銅線です。銅線は外部の電波の影響を受けやすく、それにより通信が不安定になることが多いです。また、銅線はNTT基地局から離れるほど伝達能力が落ちるという特徴があります。
そのほか従来のPPPoE方式で接続している場合は、ネットワーク終端装置の収容量に限界があるため、ユーザーが増える時間帯は混雑して通信速度が遅くなる傾向にあります。
要因④:プロバイダに問題がある
通信障害も、インターネットが遅い原因の1つです。
その場合、契約しているプロバイダのサイトに障害情報が記載されているでしょう。
また接続方式がIPv4であることも、通信速度の低下を招きます。IPつまりインターネットプロトコルは、インターネットに接続されたコンピュータ同士がデータのやり取りをおこなうための規約のことで、IPv4はその第4版です。
IPv4は最大約43億台のコンピュータのインターネット接続が可能だけど、近年はユーザーが多いためアクセスが集中しやすくなっているんだ。そのため、回線が混雑しやすい傾向にあるよ。
インターネットが遅いときの対処法12つ
インターネットが遅いときに有効な対処法としては、次の12つが挙げられます。
インターネットが遅いときの対処法12つ
対処法②:カスタマーサービスに問い合わせる
対処法③:3.OSを最新の状態にアップデートする
対処法④:使うブラウザを変える
対処法⑤:セキュリティソフトを停止する
対処法⑥:速度制限の有無を確認する
対処法⑦:モデムやルーターを再起動させる
対処法⑧:有線LANを使う
対処法⑨:ルーターの設置場所を変更する
対処法⑩:接続する端末の数を減らす
対処法⑪:中継機を設置する
対処法⑫:プロバイダや回線の契約先を見直す
それぞれの対処法について解説していきます。
対処法①:回線・プロバイダのサイトを確認する
普段よりもインターネットが遅いと感じたら、回線やプロバイダのサイトで、通信障害が起きていないかどうか確認しましょう。
通信障害が起きている場合には、ユーザーとしては対処のしようがなく、復旧を待つしかありません。
復旧の目処などの最新情報は、随時チェックするようにしよう!
対処法②:カスタマーサービスに問い合わせる
インターネットが遅い原因を特定することが難しい場合は、回線やプロバイダのカスタマーサービスに問い合わせるのも有効です。
一般的に、通信障害の発生の有無を教えてもらえたり、ユーザーが自分で試せる対処法のアドバイスを受けられたりします。
ただし、カスタマーサービスを利用するにはオプションに加入していることを条件としている、窓口もあります。サービスを選ぶ際に、カスタマーサービスの対応の評判の良さを判断材料の1つとするとよいでしょう。
対処法③:OSを最新の状態にアップデートする
OSを最新の状態にアップデートすることも、インターネット速度に問題があるときには効果的です。
OSを長期間アップデートしていないと、更新データが溜まっていてパソコンの処理能力が遅くなっているかもしれません。
各OSのメニュー画面から進められるため、手順としては簡単です。ただし、状況によってはアップデートに数時間かかったり、パソコンの容量不足によりアップデートができないこともあります。
日頃から、こまめにアップデートをおこなっておくことがおすすめだよ!
対処法④:使うブラウザを変える
そのほか、インターネット閲覧時に使うブラウザを変えると、インターネットが遅いという悩みを解消できるかもしれません。
例えば、いつも「Google Chrome」を利用している場合は「Microsoft Edge」に変更してみよう。
また、ブラウザもOSと同様にバージョンが古いと不具合が起きやすい、サポートが終了しているといった可能性があります。
使用しているパソコンが最新のOSに対応していない場合には、パソコンの買い替えを視野に入れてもよいでしょう。
対処法⑤:セキュリティソフトを停止する
セキュリティソフトによっても、インターネットの通信速度が遅いと感じることがあります。
アクセスしたアドレスの危険性をバックグラウンドでチェックしているため、動作が遅くなる可能性があるのです。
また、パソコンメーカー独自のウィルス対策ソフトが、後からインストールしたセキュリティソフトと干渉しあい、通信環境に影響を及ぼすこともあります。
一時的にセキュリティソフトを停止して、インターネットの速さに変化がみられるかどうかを試してみましょう。速度に変化があった場合は、別のセキュリティソフトへの切り替えがおすすめです。
対処法⑥:速度制限の有無を確認する
スマートフォンやポケットWiFiを利用している場合、インターネットが遅いと感じる原因の1つには、速度制限が挙げられます。これらの速度制限は、使用データ量が一定基準を超えるとかかるものです。
速度制限がかかっている場合は、データを追加購入するか、制限の解除を待つしかありません。
対処法⑦:モデムやルーターを再起動させる
モデムやルーターを再起動させることによっても、インターネットの速度が回復する可能性があります。
モデムやルーターを長時間使用することで本体が熱を持ったり、なんらかの不具合が起きていたりすることも考えられるためです。
モデムやルーターの配線の接触不良が原因となっている場合もあるから、ケーブルの再接続も試してみよう。
対処法⑧:有線LANを使う
WiFiは障害物や電波干渉によって通信が不安定になることがあるため、インターネットが遅いと感じるときには有線LANを使ってみるという選択肢もあります。
有線LANに変えることで改善がみられる場合は、ルーターの設定や本体の機能が原因の可能性が高いです。その場合は、ルーター本体を変更する必要があるでしょう。
対処法⑨:ルーターの設置場所を変更する
インターネットが遅いときには、ルーターの設置場所を変更することで改善される可能性があります。壁や家具などによってWiFiの電波が遮断され、通信不良が起きていることが少なくないためです。
そのため、WiFiの電波が遮断されないように配置場所を見直したり、ルーターを使いたい端末に近づけたりしてみましょう。
対処法⑩:接続する端末の数を減らす
ルーターに接続する端末の台数を減らしてみることも、有効な対処法です。ルーターに接続する端末の数が多いほど、動作が不安定になる傾向があります。
接続している端末が多いときには、使用していない端末の電源をオフにする、あるいは機内モードに変えるなどして、接続している端末を減らすことをおすすめします。
対処法⑪:中継機を設置する
中継機はWiFiの電波を中継する機器であり、ルーターを家の端にしか設置できないような場合に、反対側のエリアまでWiFiを届けることが可能です。
そのほか壁が多くある間取りであったり、動かせない家具が置いてあったりするなど、障害物がある場合も、中継機を設置するとインターネットが遅い状況を変えられるでしょう。
対処法⑫:プロバイダや回線の契約先を見直す
ここまでご紹介してきた方法を試しても改善されないという場合は、プロバイダや回線そのものの変更を検討しましょう。
現在ADSLを利用している場合には、光回線に変更するインターネットの速度が変わるよ!
これから新規に契約する場合は、はじめから通信速度の低下が起きにくいIPv6方式であることがほとんどです。
大容量のルーターを使用するIPv6であれば、都市部のユーザーが多いエリアであっても、また夜間の通信が混み合う時間帯であっても、安定した速度で通信が期待できるでしょう。
インターネットが遅い時は「シンプルWiFi」
サービス・プラン名 | シンプルWiFi | |
---|---|---|
契約期間 | なし | |
エリア | 全国 | |
データ使用量 | 原則無制限 | |
使用回線 | ・WiMAX 2+ ・au4GLTE ・au 5G |
|
費用 | 月額料金 | 4,840円 |
事務手数料 | 3,300円 | |
端末代金 | 0円(レンタル) | |
解約金 | なし | |
実質月額料金(2年) | 4,978円 | |
おすすめ申込窓口 | シンプルWiFi公式サイト | |
端末 | 回線タイプ | ホームルーター |
端末名 | HOME 5G L12 | |
最大速度 | アップロード | 183Mbps |
ダウンロード | 2.7Gbps |
インターネットが遅い時は、シンプルWiFiへの乗り換えをおすすめします。
シンプルWiFiは「WiMAX2+」と「au 5G」「au 4G LTE(プラスエリアモードに切り替えた場合)」の3つのネットワークを利用します。そのため、広い範囲で快適にインターネットを利用できるうえ、5Gの通信によって下りの最大通信速度は2.7Gbpsです。
シンプルWiFiに乗り換えれば、インターネットが遅いことに対するストレスから解放されるでしょう。
さらに、利用料金は月額4,290円がずっと継続で、基本的に容量無制限で利用できることもメリットです。
契約期間の縛りがなく解約金も発生しないため、賃貸住宅に住んでいる方や引っ越しの予定を控えている人も気軽に利用できるよ!
また、シンプルWiFiを使ってみて速度が遅い・電波圏外・・・などで解約を検討した際のサポートとして、他光回線やホームルーターなど紹介する「らくらく乗換アシスト」があります。契約してからのサポートも用意されているので、初めての契約でも安心です。
高速回線のホームルーターなら「ドコモhome 5G」
サービス・プラン名 | home 5G | |
---|---|---|
契約期間 | なし | |
エリア | 全国 | |
データ使用量 | 無制限 | |
使用回線 | ドコモ | |
費用 | 月額料金 | 4,950円 |
事務手数料 | 3,300円 | |
端末代金※1 | 39,600円 | |
実質月額料金(2年) | 4,463円 | |
おすすめ申込窓口 | アイ・ティー・エックス株式会社 | |
最大速度 | アップロード | 218Mbps |
ダウンロード | 4.2Gbps | |
平均実測値※2 | アップロード | 20.57Mbps |
ダウンロード | 207.29Mbps |
※1.ドコモ公式キャンペーンで実質無料
※2.2023年2月~4月の平均実測値(みんなのネット回線速度から引用)
ドコモhome 5Gは高品質なドコモの4G回線と5G回線が使えるため、下り最大速度は驚きの4.2Gbpsで、高速回線のホームルーターを探している方にぴったりです。
料金も月々4,950円の定額1プランのみであり、料金形態がわかりやすいです。
ただし、39,600円のホームルーターを別途購入する必要があります。なお、スマートフォンのドコモユーザーは、家族全員のスマートフォンの利用料金が月々最大1,100円割引されるセット割の対象になります。
高速通信の光回線なら「NURO光」
NURO光は下り最大2Gbpsであることが特徴の、光回線サービスです。
インターネットが遅いとイライラしていた方も、NURO光に変えればオンラインゲーム、ストリーミングによるドラマ視聴など、複数の端末を同時に使っても快適に利用できます。
通常月額料金は5,200円と、他の光回線に比べて割安な設定です。
さらに、プロバイダ料金も含まれているためお得といえるでしょう。ただし、NURO光は全国で利用できるわけではありません。利用可能な地域を限定することで設備投資を抑え、その分を料金に還元しています。
ソフトバンクユーザーがNURO光のでんわサービスを利用している場合、「おうち割 光セット」が適用され、スマートフォンの利用料金が月々最大1,100円割引になります。
インターネットの速度に関する基礎知識
インターネットが遅いと感じたときには、実際に速度を測ってみましょう。
ここからは、インターネットの上り回線と下り回線の概要と速度テストの方法を解説します。
上り回線・下り回線とは
インターネット回線の速度には「上り回線」と「下り回線」の2つがあります。
上り回線は送信や投稿など、自身の端末からデータをアップロードする際に、下り回線はデータ受信をはじめとして自身の端末にダウンロードする際に影響するものです。
通信速度の単位であるMbps(メガビーピーエス)は、1秒に送れるデータ量をあらわします。数値が大きいほど大容量のデータを扱うことが可能で、通信の処理スピードが速いことを意味します。
そのほかの通信速度の単位は以下をご参照ください。
通信速度の単位の一覧
bps(ビー・ピー・エス) | ・「bit per second」の頭文字をあらわす ・1秒間に何bitの情報が転送できるかを表す単位 |
---|---|
Kbps(キロ・ビー・ピー・エス) | ・1Kbps=1,000bps |
Mbps(メガ・ビー・ピー・エス) | ・1Mbps=1,000Kbps=1,000,000bps |
Gbps(ギガ・ビー・ピー・エス) | ・1Gbps=1,000Mbps=1,000,000Kbps =1,000,000,000bps |
速度テストの方法
インターネット回線の速度は、インターネットで簡単に調べられます。「インターネット スピードテスト」と検索サイトに入力し、ヒットしたサイトで測定しましょう。
10秒ほど待つと、利用しているインターネット回線の上りと下りの速度などが表示されます。
【利用シーン別】インターネットの速度の目安
インターネットを快適に楽しむための、利用シーン別の回線速度の目安は以下のとおりです。
このくらいのスピードが出ていれば、インターネットが遅いとストレスを溜めることはないでしょう。
インターネットの速度の目安
利用シーン | 速度 |
---|---|
メールやLINE、チャットなど | 1Mbps(上り・下り) |
Webサイトの閲覧 | 1Mbps〜10Mbps(下り) ※理想は10Mbps以上 |
動画の視聴 | 標準的な解像度の場合:3Mbps〜(下り) 4kの場合:25Mbps〜 |
Web会議やオンライン配信 | 10~15Mbps(上り・下り) |
オンラインゲーム | 30Mbps〜100Mbps(下り) ※理想は100Mbps以上 |
オンラインゲームのライブ配信 | 30Mbps以上(上り) ping:30ms以内 |
まとめ
インターネットが遅いときは、その原因を考えてみましょう。
一般的にはパソコンや接続機器や周辺機器、回線やプロバイダなどのいずれかに問題があります。
また実際にインターネット回線の速度テストをしてみて、どの程度の速さが出ているのかを確認することもおすすめです。
そのうえで、今回ご紹介した対処法をいくつか試してみましょう。思い切って回線やプロバイダの契約を見直してみるのも有効です。