工事不要ですぐにインターネットができるホームルーターを設置したいけど、ゲームができるのか心配という方は多いかと思います。
結論から言えば、ホームルーターでもオンラインゲームを楽しむのは可能です。
ただし、すべてのゲームが快適に利用できるわけではなく、ゲームジャンルごとに使用感は異なります。また、ホームルーターは外に持ち運べず、ゲームができるのは室内のみです。
本記事ではホームルーターでゲームをするメリットや快適に利用する方法、ゲームに向いているホームルーターを紹介するので、参考にしてください。

この記事では
・ホームルーターとは
・ゲームをするためのチェックポイント
・ホームルーターでゲームをするメリット・デメリット
・ホームルーターで快適にゲームをする方法
・オンラインゲームにおすすめのホームルーター
を解説していくよ!
ホームルーターでオンラインゲームはできる?

ホームルーターは工事をせず、置くだけでインターネットが利用できるルーターです。
ホームルーターでもオンラインゲームをすることはできますが、すべてのゲームが快適に利用できるわけではありません。ゲームジャンルごとに使用感は異なります。
ここでは、そもそもホームルーターとは何かを説明し、ゲームジャンルごとの使用感も紹介します。
そもそもホームルーターとは
ホームルーターとは、モバイル回線(携帯電話の基地局の電波を利用したデータ通信)を使ってインターネット通信ができる据え置き型のルーターです。

ホームルーターは、コンセントを入れてスマホなどのモバイル機器とつなぐだけで、インターネットが利用できるよ!
同じモバイル回線を使ってインターネットできるルーターに、モバイルWiFiルーター(ポケット型WiFi)があります。
モバイルWiFiルーターは持ち運びができるというメリットがありますが、ホームルーターよりもアンテナの感度が弱く、オンラインゲームをするのにはあまり向いていません。
ゲームジャンルごとに使用感は異なる
ホームルーターでオンラインゲームはできますが、快適に使用できるかはホームルーターの機種やゲームのジャンルによって異なります。
ゲームジャンル別に、ホームルーターの使用感の目安は以下のとおりです。
ジャンル | 使用感 |
将棋・囲碁、オセロ、トレーディングカード | ほぼ快適に利用できる |
ロールプレイングゲーム、アクションゲーム | 快適に使用できる場合が多い |
シューティングゲーム、格闘ゲーム | 快適に使用できない場合もある |
オンラインゲームをする際のチェックポイント

オンラインゲームをする際は、以下の3点の確認が必要です。
オンラインゲームをする際のチェックポイント
- 通信速度
- Ping値
- データ容量
通信速度はデータを送受信する速さのことで、Ping値は1回の送受信にかかる時間です。
また、オンラインゲームは大量のデータ容量が必要になり、一定量の容量を備えることが必要になります。それぞれ、どの程度の数値が必要か見ていきましょう。
通信速度
通信速度には上り速度と下り速度があります。
上り速度は端末からインターネット上へファイルを転送する際の速度のことで、下り速度はインターネット上からファイルを端末に受け取る際の速度です。

オンラインゲームで重要なのは下り速度で、ゲームのデータをダウンロードするときに一定以上の速度が必要になってくるんだ。
オンラインゲームに必要な下りの通信速度は最低約30Mbpsとされ、動きが激しいゲームを快適にプレイするには100Mbps程度必要とされています。
Ping値
Ping値とは、インターネットで1回の送受信にかかる時間のことです。

Ping値の数値が小さいほど応答にかかる時間が短く、快適に利用できるよ。
通信速度が速くてもPing値が大きくなるとキャラクターの動きが鈍くなり、ゲームが楽しめません。
オンラインゲームに必要なPing値の目安は、以下のとおりです。
オンラインゲームに必要なPing値の目安
- 対戦ゲーム:15ms以下
- シミュレーションゲーム:30ms以下
- パズルゲーム:50ms以下
データ容量
オンラインゲームをダウンロードしたり長時間使用したりする場合は、大量のデータ容量が必要です。
オンラインゲームをすると、多い場合で1時間あたり100MBほどのデータ容量を使用するるとされています。
ホームルーターの多くはデータ容量無制限で利用できます。
しかし、混雑する時間帯や一度に大量にデータ容量を利用する場合、通信速度制限がかかる可能性があるため注意しなければなりません。
ホームルーター別の速度比較

ホームルーター別に、オンラインゲームに必要な3つの数値を比較してみましょう。
ホームルーター別の3つの比較
※横にスクロールできます。
通信速度 | 通信速度(実測値)※1 | 平均Ping値 | データ容量 | |
SoftBank Air | 下り最大:2.1Gbps 上り最大:記載なし |
下り:61.28Mbps 上り: 7.15Mbps |
45.25ms | 無制限 |
WiMAX※2 | 下り最大:2.7Gbps 上り最大:183Mbps |
下り:66.26Mbps 上り:10.96Mbps |
46.11ms | 無制限 |
ドコモ※3 | 下り最大:4.2Gbps 上り最大:1.2Gbps |
下り:231.9Mbps 上り: 20.37Mbps |
48.65ms | 無制限 |
シンプル WiFi※4 |
下り最大:2.7Gbps 上り最大:記載なし |
下り:70.09Mbps 上り:10.6Mbps |
53.34ms | 無制限 |
※1:みんなのネット回線速度の平均値から参照
※2:WiMAX:Speed Wi-Fi HOME 5G L12
※3:ドコモ:home 5G
※4:シンプルWi-Fi:Speed Wi-Fi HOME 5G L11
どのホームルーターもデータ容量無制限で利用できますが、時間帯によってはネットワークの混雑状況により通信が遅くなる可能性があります。
ホームルーターでゲームをするメリット

ホームルーターでゲームをするメリットはたくさんあります。
まず、固定回線のような工事が不要で、コンセントに繋ぐとすぐにオンラインゲームを開始できるのがメリットです。
また、固定回線よりも月額料金が抑えられるのも高いポイントです。
ここでは、ホームルーターでオンラインゲームをするメリットについて紹介します。
導入が簡単
ホームルーターは導入が簡単で、本体が届いたらその日にオンラインゲームをすることが可能です。
固定回線の場合は工事までに約1ヵ月程度待たなければならず、費用もかかります。賃貸住宅などでは工事ができない場合もあるでしょう。
ホームルーターであればコンセントにつなぐだけですぐWiFi環境につながり、オンラインゲームを楽しむことができます。
固定回線より月額料金が安い
ホームルーターは機種や回線により異なりますが、基本的にモバイルWiFiルーターや固定回線よりも月額料金が安い傾向にあります。
単純に金額だけを比較すればモバイルWiFiルーターの方が安い場合があるかもしれません。
しかし、ホームルーターの多くはデータ容量無制限で使えるものが多く、実質的には割安と考えられます。
モバイルWiFiルーター(ポケット型WiFi)よりも安定している
ホームルーターはモバイルWiFiルーターよりもアンテナの性能が高く、通信が安定しているのもメリットです。
旅行や出張先などで宿泊先のWiFiが弱い場合、ホームルーターを契約して利用することもできます。旅行や出張の後に住所変更をすれば、自宅に持ち帰って利用することも可能です。
解約時期によっては違約金がかかるホームルーターもあるため、よく確認してから利用するとよいでしょう。
ホームルーターでゲームをするデメリット

メリットの多いホームルーターですが、デメリットな側面もあります。
まず、基本的に自宅で使用するものであり、持ち運びはできません。また、固定回線と比較すると通信速度が不安定になる場合もあります。
混雑する時間帯には、ダウンロードができない可能性もあるでしょう。
ホームルーターでゲームをするデメリットについて、解説します。
外出先で使えない
ホームルーターは自宅に据え置くタイプで、モバイルWiFiルーター(ポケット型WiFi)のように手軽に持ち運びができません。
外出先でもオンラインゲームを楽しみたい場合は、別途モバイルWiFiルーターなどのネット環境を用意する必要があります。

ホームルーターにはバッテリーが搭載されていないから、コンセントのない車で使うこともできないよ。
固定回線と比較して通信速度が不安定
ホームルーターはモバイルWiFiルーターよりは通信速度が安定しているものの、固定回線よりは劣る傾向があります。
これは、固定回線が自宅内に直接引き込んだケーブルを使って通信するのに対し、ホームルーターは基地局からキャッチした電波を利用してデータの送受信を行っているためです。このような違いがあることから、どうしてもホームルーターは固定回線に通信品質の安定性で劣ってしまう傾向があります。
ホームルーターを使う際は、できるだけ電波が入りやすい場所に設置するなど、工夫が必要です。
ダウンロード時にデータ容量を大量消費する場合もある
ゲームをダウンロードする際は、データ容量を大量に消費します。
ホームルーターの多くはデータ容量無制限で利用できますが、速度制限があるため注意が必要です。
一定期間内に大量のデータ通信を利用した場合や混雑している時間帯の制限など、内容は通信会社によって異なります。
直近数日間での上限が設定されているケースもありますが、ダウンロードや快適なプレイができなくなる可能性もあることは把握しておきましょう。
ホームルーターで快適にゲームをするには?通信速度・Ping値が低いときの改善策

ホームルーターで快適にゲームを楽しむには、押さえておきたいポイントがあります。
まず、ゲームは大量のデータ容量を必要とするため、データ通信無制限のプランを選ぶことが必須です。
また、通信を安定させるには、できるだけ有線LANに接続して利用するとよいでしょう。
ここからはホームルーターで快適にゲームをプレイする方法を紹介します。
データ通信無制限のプランを選ぶ
ホームルーターの多くがデータ通信無制限ではありますが、契約する際は念のため通信容量を確認しておきましょう。
なお、データ通信無制限のプランでも、多くのホームルーターに速度制限があります。
混雑する時間帯の制限や、直近3日間データ通信容量の利用が一定の容量を超えた場合など制限の内容はさまざまであるため、ゲームの利用に支障が出る制限ではないか確認が必要です。
有線LANで接続する
ホームルーターと有線LANで接続できる機器の場合は、できるだけつないで使用することをおすすめします。
無線LANは家電製品の電磁波による電波妨害など通信が不安定になる場合があり、オンラインゲームをしている途中にフリーズするといったことも起こりがちです。
有線LANで接続すれば、このようなトラブルの心配がありません。
ホームルーターでゲーム配信はできる?

ホームルーターでもゲーム配信(生配信)は可能ですが、おすすめはしません。
ゲーム画面とプレイ中の音声だけであれば、ビットレートや解像度、音質を少し落とすことで問題なく配信できるでしょう。しかし、配信中に視聴者からのコメントをパソコンで確認したり、スマホで調べものなどをしたりすると、配信が途切れてしまう恐れがあります。
また、オンラインで対戦するアクションゲームの配信も厳しいでしょう。ホームルーターの通信環境ではラグが起こりやすいためです。瞬発力が要求されるアクションゲームをプレイする上で、ラグの頻発は致命的な欠点と言えます。
品質の高いゲーム配信をしたいのであれば光回線を契約しましょう。もし光回線の利用が難しい場合は、配信するゲームのジャンルを検討し直すのもひとつの手です。
オンラインゲームにおすすめのホームルーター

オンラインゲームのためにホームルーターを選ぶなら、通信速度が速くデータ通信無制限であることが必須条件です。また、月額料金が安いこともチェックしておきましょう。
通信速度の速さではドコモの 「home 5G」、WiMAXのホームルーターを気軽に使いたいなら「シンプルWiFi」がおすすめです。どちらも月間データ通信量の制限はありません。
それぞれの特徴やおすすめポイントを見ていきましょう。
速度の速さを求めるならドコモ「home 5G」

home 5G × ITX のおすすめポイント
- 10,000円のキャッシュバック
- 端末代金が実質無料
- 下り速度は最大4.2Gbps
- ドコモスマホとのセット割に対応
月額料金 | 4,950円 | 月間データ容量 | 無制限 |
---|---|---|---|
端末代 | 実質無料 | 契約期間 | なし |
サービス・プラン名 | home 5G | |
---|---|---|
契約期間 | なし | |
エリア | 全国 | |
データ使用量 | 無制限 | |
使用回線 | ドコモ | |
費用 | 月額料金 | 4,950円 |
事務手数料 | 3,300円 | |
端末代金※1 | 39,600円 | |
実質月額料金(2年) | 4,463円 | |
おすすめ申込窓口 | アイ・ティー・エックス株式会社 | |
最大速度 | アップロード | 218Mbps |
ダウンロード | 4.2Gbps | |
平均実測値※2 | アップロード | 20.57Mbps |
ダウンロード | 207.29Mbps |
※1.ドコモ公式キャンペーンで実質無料
※2.2023年2月~4月の平均実測値(みんなのネット回線速度から引用)
ドコモ「home 5G」は下り最大4.2Gbpsで実測値でも231.9Mbpsと、ほかのホームルーターよりも速度が速いのが特徴です。
ネットが混雑している場合や、直近3日間のデータ利用量が特に多い場合は通信が遅くなるという注意書きはありますが、実際に速度制限されたというユーザーの声はほとんどありません。
2023年3月には、新機種のHR02も発売されました。前モデルにあたるHR01から最大通信速度は変わっていませんが、WiFi 6の最大伝送速度は約4倍に増えています。また、有線LANポートが1つ増え、合計2つになりました。
どちらの機種を選んでも、36ヶ月間使用すれば端末代金は0円で済みます。機種選びに迷ったら、HR02を購入しましょう。

ドコモスマホとのセット割引も適用できるから、ドコモユーザーに特におすすめだよ!
WiMAXのホームルーターを気軽に使いたいなら「シンプルWiFi」

月額料金 | 4,840円 | 月間データ容量 | 原則無制限 |
---|---|---|---|
端末代 | レンタル無料 | 契約期間 | なし |
サービス・プラン名 | シンプルWiFi | |
---|---|---|
契約期間 | なし | |
エリア | 全国 | |
データ使用量 | 原則無制限 | |
使用回線 | ・WiMAX 2+ ・au4GLTE ・au 5G |
|
費用 | 月額料金 | 4,840円 |
事務手数料 | 3,300円 | |
端末代金 | 0円(レンタル) | |
解約金 | なし | |
実質月額料金(2年) | 4,978円 | |
おすすめ申込窓口 | シンプルWiFi公式サイト | |
端末 | 回線タイプ | ホームルーター |
端末名 | HOME 5G L12 | |
最大速度 | アップロード | 183Mbps |
ダウンロード | 2.7Gbps |
シンプルWiFiの料金は4,840円の定額制で、契約の縛りもありません。さらに、月間容量無制限なのも魅力です。
シンプルWiFiではWiMAXと同じ通信回線(WiMAX 2+、au 4G LTE/5G)を利用します。他のWiMAXプロバイダと異なるのは、ホームルーターがレンタル制であることです。他社では契約時にホームルーターを購入しなければいけませんが、シンプルWiFiならその必要はありません。もちろん端末代は0円です。
シンプルWiFiの下り速度は最大4.2Gbpsで、実測値も70.09Mbpsと十分な速さを誇ります。できるだけ安く気軽に、容量制限のストレスなくオンラインゲームを楽しみたいという方におすすめです。

契約期間の縛りもなく、違約金もかからないので、気軽に乗り換えたい人におすすめだよ!
ホームルーターとポケット型WiFi、どちらも使いたいなら「WiFi革命セット」

自宅でも外出先でもWiFiを使いたい方には、モバレコAir×ONE MOBILE 革命セットがぴったりです。
1つのWiFi契約で、ホームルーターとポケット型WiFiルーターの2台を使うことができます。
モバレコAir | ONE MOBILE | |
---|---|---|
月間データ量 | 無制限 | 100GB/月 |
契約期間 | なし | なし |
月額料金 | 1ヶ月目:880円 2~36ヶ月目:3,630円 37ヶ月目以降:7,568円 |
|
初期費用 | 3,300円 | 0円 |
端末代金 | 71,280円(実質無料) | 0円(レンタル) |
解約金 | 0円 |
※端末代金36ヶ月分割の場合
ホームルーターのモバレコエアーは、月間データ量も無制限・契約期間の縛りがありません。ポケット型WiFiルーターのONE MOBILEは使えるデータ容量は月間100GBまでとなっています。
自宅ではホームルーターで家族とWiFiをたっぷり共有し、外出時にはポケット型WiFiを持って行って1人でWiFiを使いたい、と考えている方にはぴったりのサービスです。
ちなみに、2台を個別に契約した場合、以下の月額料金がかかります。
革命セット | 個別契約した場合の比較 | |
---|---|---|
月額料金 | 1ヶ月目:880円 2~36ヶ月目:3,630円 |
モバレコAir:5,368円+ ONE MOBILE:2,970円= 8,338円 |
個別契約と比べると月額最大7,458円お得に利用できます。
ソフトバンクやワイモバイルとのスマホセット割は、WiFi革命セットでも有効です。ソフトバンクやワイモバイルユーザーの方は、毎月のスマホ代も節約できます。
まとめ
ホームルーターでもオンラインゲームを快適にプレイすることは可能です。しかし、光回線と比べると回線が不安定な部分もあるので注意が必要です。
しかし、ホームルーターは固定回線のような工事が不要で、月額料金が安いことが魅力です。
そんなホームルーターでゲームを楽しむためには、「通信速度」、「Ping値」、「データ容量」の3点をチェックするようにしてください。
データ容量無制限のプランも提供されているので、契約時に確認するようにしましょう。
ホームルーターを契約するなら下記がおすすめです。
- 速度の速さを求めるならドコモ「home 5G」
- WiMAXのホームルーターを気軽に使いたいなら「シンプルWiFi」
自身が何を求めるかをしっかり考えて契約しましょう。